今回は6/19に新発売となったVLOGCAM ZV-1をSONYストアで触ってきたので、レポートしていきたいと思います。
これはYouTubeの動画作成、商品撮影に、旅のお供まで、かなり広い範囲で利用が考えられる、コンデジでは最強クラスといってよい製品でした。では解説していきたいと思います。
ZV-1とはいったいどんなカメラなのか
SONYが昨今のVlogブームを鑑みて、RX100をベースにVlog用に特化した機能を盛りつけた感じのカメラです。RXの利点はズームがZV-1よりも望遠が効きます。しかし、ZV-1のほうがメリットがある人が多いと思います。というわけで、新機能(RXシリーズより良い点)に重点を置いてまとめていきたいと思います。
背景ぼけ切り換え機能
これは一眼レフなどでよく見ると思うのですが、背景が少しボケたような写真や動画は皆さんも見たことがあると思います。これをボタン一つで切り替える機能が付いています。一眼レフでは単焦点レンズを使ってこのような写真を良く撮影しますが、コンデジでこの機能はけっこう珍しいです。普通のコンデジはこの背景ボケを作り出すことがとても難しいのです。それをワンタッチで可能にしたのは、ユニークな機能だと思います。
ストアの方に聞いた話では、デジタル処理ではなく実際に被写界深度を調整しているそうです。細かな調整はできなそうですが、コンデジで手軽にできる表現が増えたのは、面白い試みだと思います。
素早くピントの移動ができる「商品レビュー用設定」
これは商品レビュー動画などを撮影する方にとても便利な機能です。動画撮影で何かアイテムをカメラ前に出す際に、裏に手をあてるなどでピントを調整したりすると思いますが、こちらのモードに切替えると、超高速でピントを切り替えるようになります。これもボタンが付いていて一発で変更できます。リモコンでの操作も可能です。 こちらのモードにすると、顔とアイテムのピントを超高速で切り替えてくれます。これは衝撃なレベルで速いです。参考動画を見てもらえると、どれだけ速いか実感してもらえると思います。
この機能を使うとアイテム撮影・説明がとてもスムーズに行えますし、定点で一人で撮影する人にはあるとめちゃくちゃ便利な機能です。
WEBカメラにするPC用アプリを7月にリリース
実はSONY、7月にこのカメラをWEBカメラとして利用するためのアプリをリリース予定です。このアプリは結構なメリットです。今まで一眼レフなどでテザー撮影をする場合、HDMIとキャプチャーボードでの接続が普通でしたが、USBでWEBカメラとして使うことが可能になる、というのはかなり大きなメリットだと思います。 Canonも同じようなアプリをアメリカでリリースしましたが、Canonはこのアプリを使用している間はUSBで充電ができないのでバッテリーが必要です。しかしSONYはUSBで接続して充電しながら撮影が可能なので、おそらくWEBカメラとして使用中バッテリーの心配がないです。 これを考えると、YouTubeなどの撮影においてものすごく汎用性が高いカメラ、と言えると思います。
野外撮影にとても便利「顔優先AE」
SONYと言えば瞳AF機能が有名ですが、選択対象を追尾して焦点を合わせてくれます。VLOGCAMはそれに加えて、顔に合わせた露出補正をしてくれます。暗いところと明るいところの間を移動すると、どうしても今までのカメラは露出の切り替えに時間がかかってしまいましたが、この機能を使うと常に顔を中心に露出補正を行ってくれるので、明暗のはっきりしたトンネル通過などの撮影も、かなりスムーズに可能です。
SONYはホワイトノイズ(明るくなりすぎて白とびしてしまうこと)の処理がとても優秀ですが、同じくらい暗所撮影も得意です。これはセンサーの性能が他のメーカーに比べてかなり高いためで、光量が足りないな、と他メーカーで感じるシーンでも、SONYなら普通に撮影できることはよくあります。
肌を明るくキレイに撮影する「美肌効果」
指向性3カプセルマイクとウインドノイズ低減機構
VLOGCAMは上部に録音用マイクユニットが取り付けられています。これにより風によるノイズを大幅にカットしています。さらにウインドスクリーン(風の音を軽減する)が最初から付属しています。これは野外撮影でかなり重宝するので、とてもうれしいです。
オプションで外部マイクも取付可能です。内蔵マイクの音質ですが、普通に優秀です。外での撮影は外部マイクがあるとより良いですが、なくても問題ないレベルです。
YouTuberが、最初に持つべき一台としてお勧め
YouTubeですでにレビュー動画が色々と上がっていますが、みなさん絶賛です。というのもYouTubeにある動画のほとんどが、これ一台で撮影ができてしまうから当然と言えば当然です。
もちろんアクションカメラのような使い方はできませんが、旅のVlogや、屋内撮影、夜景やライブハウスなどの暗所まで、ものすごい幅で使える一台です。下手に一眼やアクションカメラを買うより断然お勧めできます。
もちろん一眼レフはレンズの交換ができますから、表現できる幅はもちろんもっとあります。しかし、一般的な撮影シーンを考えた時に、これ以上の性能が必要になることのほうが少ないです。それくらい、この小さなボディに良い機能がギュッと詰まっているカメラです。
デメリットはないのか
明確なデメリットで言うと、本体が小型なのでバッテリーが小さいというのが挙げられます。動画撮影の場合、バッテリー1つで45分~60分程度というところなので、予備バッテリーは必要だと思います。
しかしシューティンググリップのセットにバッテリーが1つ付いてくるので、こちらのセットが断然お勧めです。RXシリーズと共用のNP-BX1なので、お持ちの方はそれも使えます。 バッテリーは予備が1つあればおそらく十分です。予備2つはあまり使わないと思いますが、まずグリップセットを購入して、それでも必要なときに購入するで良いと思います。少なくとも2つバッテリーがあれば、入れ替えている間に充電が可能ですから。
あとはなぜかUSBがmicro USBというのが個人的に残念です。USB-Cが規格として一般的になってきているので、ここは多少価格が上がってもUSB-Cにしてほしかったな、という感じです。
これはコンデジ全般に言えますが、ズーム機能はそんなに強くないので、子供の運動会とかそういったシーンでは、ハンディカムのほうがメリットがあると思います。
グリップセットのグリップはどんなモノか
セットのグリップはGP-VPT2BTというモデルで、三脚にもリモコンにもなる、多機能シューティンググリップです。自撮りにも、歩きながらの前方撮影も、三脚として記念撮影にも使える多機能グリップです。通常価格で1.2万円ほどなので、バッテリーも付属するグリップキットはかなりお得です。
画像クリックで、SONYストアの商品解説ページへ飛びますので、気になる方は確認してみてください。
総合評価
総合的に考えると、インスタグラマー・YouTuberは持っておいた方がいい、とまで言える一台だと思います。そして旅行用のコンデジとしてもおすすめです。
少し高いと感じるかもしれませんが、写真は好きだが一眼レフはハードルが高いと考えるような人にはめっちゃくちゃお勧めできます。逆に今出ている同じ値段のカメラでこれだけできるカメラは正直見当たらないです。 そして一眼レフのレンズセットを購入するよりも、手軽に、安く、カッコイイ写真・動画撮影ができます。
一眼レフは表現の幅が広いですが、知識や技術がモロに出てしまいます。ZV-1はそういった知識や技術がなくても、かなり綺麗に撮影が可能です。 これからYouTubeを始めてみようか、旅行用のコンデジを買い替えたい、SNSにもっときれいな写真をアップしたい、そんな方におすすめです。
もとになったRXが13万程度するのに対して、こちらはバッテリーとグリップを付けても10万程度です。グリップなしでも1万円ほどしか変わらないので、買うならグリップキットが良いでしょう。
購入はSONYストアをおすすめしています。特に新規でSONYメンバーの登録を行うと、「10%オフ」になります。さらに提携カードなら3%オフ、24回まで分割手数料が無料です。送料は330円です。そして三年の長期保証が無料で付けられます。
Amazonは、1%のポイント還元と送料が無料です。しかしポイントを利用したいなどの場合を除いてSONYストアでの購入がお勧めです。というのも、AmazonはSONYストアよりも保証が高く、ワイドの5年保証はSONYストアでないと付けられません。ワイド保証は偶然の事故でも無償修理なので、野外撮影を考える人はSONYストアでワイド保証を付けるほうが良いでしょう。
SONYストアは定期クーポンがありますが、高額商品はSONYストアで買う方が安いです。しかも年間の買い物額によって5年長期保証・3年ワイド保証を無料で付けてくれたりというサービスもあります。初回の場合は10%オフのみですが、SONYでほしいものが色々あるなら、量販店・アマゾンよりもSONYストアがおすすめです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。私も気になってSONYストアまで見に行ってしまいましたが、Go Pro8を買おうとしていたのにこちらを購入しようかと悩むレベルです。もし購入された方がいらっしゃれば、ぜひ情報お待ちしています。