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ネット・PCのリテラシーと英語の必要を感じた最近のNEWS

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こちらのNEWSを見て思ったこと

今回、友人の子供から質問や相談が来たので、少しまとめておこうという感じの内容です。私が20代のころはビジネスマンならPCは持っていて当然という感じでしたが、今はスマホやタブレットのみでPCを持っていない家庭も多いんですね。

クリックという言葉がわからない、というのを70代~80代に教えるのはありましたが、10代でもわからない子がいるんだなぁというのはちょっと衝撃でした。その子を馬鹿にしているわけではなく、これは後々で困るだろうと思った次第です。

 

日本はネット環境はあっても利用環境は進んでいない

これをまずはしっかりと実感しておかないといけないと思います。先のニュースで文科省が対面指導がなければ単位は認めない、というのはどう考えても子供たちの責任ではありません。加えてオンライン授業もほぼ実施されていない現状は、ネットをうまく活用できていない社会と大人の責任です。

海外のオンライン授業への最適化はかなりスピード感があります。しかし日本は国がこういった対応をとっていることもあり、地方・学校によって違いが多少出るのは仕方ないとしても、後手に回りすぎて何もできていない、という風に見えてしまいます。

日本は、オンライン授業をするためのインフラはすでに十分整っています。それを利用する社会が育っていない、というのが正解だと思います。大人は多少の不便なぞガマンすればいいとなるかもしれませんが、そのために受けられるはずの教育を受けられない子供たちが多くでるのは悲しいことです。正直に言えば、教育はもともと不公平なものですが、このような事態が長く続くとその不公平はもっと大きく広がってしまいます。

 

PC・ネットのリテラシーの必要性

これは本当にいろいろとありますが、一番は情報へのアクセス・アウトプットの速さに直結する、ということです。今はYouTubeで予備校レベルの大学入試の動画解説や、無料サイトでプログラムの知識も手に入ります。世界中のアクティブな子供たちが、こういった情報を入手している一方で、日本の子供たちは学校の教育も満足に行き届いていない状況になっています。もちろん、他国が全て優れているとは言いませんが、日本の教育を含めた対応が素晴らしいという気にはなれない現状です。

親がある程度の意識をもって、教材や環境を与えていれば別です。この間にどんどん学校教育以外の知識も蓄えるでしょう。しかしそうでない子供たちは、この遅れはとても致命的なものになりかねない可能性があります。逆に自分で勉強ができる子供は、今の間にどんどん新しいことを吸収していますから、不公平は開いていく一方です。

もし私に子供がいたら、PCを買い与えて新しい知識にとにかく触れさせていくと思います。子供時代の吸収力は素晴らしいものがあるので、この期間にとにかく一人で情報を集め、学習する能力を付けさせます。

今回のコロナ騒動は、暑い時期になったら収束するのでは、と見ていた方も多いと思いますが、現状はそうではなさそうです。その勢いは衰えていませんし、夏が終わり寒い時期になったときにもっと拡散する可能性もあります。今回の事で、国の対応を待っていてはどうしようもない、と実感した方は多いと思います。やろうと思えば教師個人でも授業のアーカイブは作れるし、オンラインで出来ない子には別の媒体で届けたり、できることはかなりあろうと思いつつも、できない現状もあれば、やっていないことも多々あろうとも思います。

このぽっかりと空いてしまった時間をどう過ごすのか、これは子供本人だけでなく、大人も考えないといけないことです。

今子供の何を伸ばす手伝いができるか

これは、学校の勉強はもちろんですが、それ以上に英語とプログラムの勉強をさせるべきだと思います。もちろん、本人がやりたいと言っていることがあれば、それをやらせてあげるのが良いと思いますが、もしそういったものがないのであれば、英語と簡単なプログラムはやっておいたほうが良いと思います。

英語はもはや世界の公用語です。大人にも言えることですが、もし英語でのコミュニケーションが取れれば、それだけで仕事の条件が大きく変わります。転職サイトに登録して、英語OKと英語NGで同じ程度の仕事を探した場合、年収は1.5倍~2倍くらいになります。

すでに進学校の上位にいる子どもたちは、日本の大学を目指していない子も多いです。それは日本の大学に進学してもメリットや魅力がない、と感じている子が多いようです。優秀な人ほど、もう日本に固執していないんだと思います。

そしてプログラム技術は、そんなこれからの時代に持っておいた方が良いと断言できるスキルです。Daigoさんもロジカルな思考が付く、ということでおすすめしていましたが、私はもう少し違う意見があります。それは人口です。

近現代を見ていると、先進国になればなるほど労働人口は減少する傾向にあります。そして日本はこれから人口急減期に入ってきます。そうなったときに、プログラムというスキルを持っていると、様々な単純作業を自動化できる、というのはとても強みになります。一人で出来ることが、プログラムを覚えるとすごく多くなるのです。

一部の大企業は別かもしれませんが、日本の多くの企業は労働者の確保がすでに難しくなってきています。これは先進国すべてに言えることかもしれませんが、限られた人材リソースで仕事を行う際に、プログラム・自動化はとても有効なツールです。

今後、世界単位で仕事を見つけていく必要がある現代で、英語とプログラム技術はパスポートに近いものになると私は考えています。

日本のインフラ技術は優秀だが、ソフト面で弱い

携帯の通信規格である5Gも、ドコモを主要に世界で研究されました。日本の光ファイバーの敷設率や平均的な品質でみても、世界に大きく遅れているとは思えません。ですがそれを活用できているかというと、かなり疑問があります。

IoTだ、ICTだと言われても、私たちの生活が大きく変わったと感じさせるような革新は、正直ないと思っています。それは、日本は基礎的な技術に関してはとても秀でているが、それを活用したソフト開発がとても弱い、ということが挙げられると思います。

日本は変化に弱い、受動的な国民性であるというのは大きいと思います。いわゆる0から1を作る能力が低く、1を100にする能力が強いのが日本だ、という人がいます。私はこれ少し間違っていると思っていて、0から1を作れる人間が、日本にいずらい社会になってしまっているが本当ではないか、と疑っています。

新しいことにチャレンジする、考え抜くという経験があまりにも少ないから一般的にそうなりがちで、それをできる人間を判断する能力がない、といえるかもしれません。そのために潰れてしまった芽も多いように感じます。そしてそれを嫌った人たちが、日本を飛び出して行っているようにも見えます。

もちろんそれが正解かはわかりませんが、中国やアメリカで出ているようなユニコーン企業が日本から生まれていない、というのは確実に言えると思います。世界の大学ランキングも、日本の大学は殆ど名前が出ないような状況です。こういっては何ですが、東大も世界から見れば地方大学の一つに過ぎません。このような学習環境と社会で、果たしてそんな企業は現れるのでしょうか。

今の世界を見て思うこと

私たちは、日本で生まれ育ってきましたが、世界を見つめてよいタイミングに今います。世界を見ること=日本を捨てる、ではもちろんありません。日本に固執しないことで、より日本を見つめなおすことが出来る機会にいるということです。

例えば親日でいてくれている台湾は、今回のコロナ禍に対し、有能な人材と社会が一致団結し問題に立ち向かった結果が表れていると思います。今年に入って一番考えさせられた記事がこちらです。

新型コロナ問題で台湾が教えてくれたこと -nippon.com

ぜひ一読してほしい、良記事だと思います。

ジェンダーはもちろんのこと、能力、環境などのマイノリティに対しての向き合い方は、私自身とても勉強させられたと思える部分でした。

私は福岡に住んでいますが、福岡の企業で台湾に本社を移した会社はけっこうあります。特にデザイン・ファッション関係や建築など、漏れ聞くだけでも結構な人たちが台湾へ移住しています。これは台湾への移住を推奨しているのでは決してありません。

私たちには自由権のもと、国外に住んでもいいし、国籍を捨てる自由もあります。それを今、私は考え直しています。今の日本に魅力を感じない、息苦しいと感じたら、国を出る自由が私たちにはあります。そして、今の日本が嫌いなら、好きになれるように自分や日本を変えようと努力する自由もある、ということを考えてほしいなと思います。そのどちらでもそれ以外でも、サバイバルしていくことに変わりはないし、自分の力が本当に大事な時代になったことを実感しています。

バブル崩壊を顧みて思うこと

日本経済はバブル崩壊後に10年歩みを止めたといわれています。しかし実際にはもっと深刻で、経済指標の計算方法が一定ではないため正確な判断は難しいですが、日本経済は確実に下降し続けていると見ていいです。そして今回のコロナで出た影響を、そんな日本が乗り越えるのはとてつもなく難しい、と考えています。

私は数年ほど前から、アジアへの移住を考えて色々な情報を集めていて、今回のコロナが無ければ2~3か月ほど旅に出て、いろいろな国を見て回ろうと考えていました。もし出発していたら日本にずっと帰れないような状況になっていた可能性もあるので、それが幸か不幸かはわかりませんが、改めて日本に住み続けるには自分に何が必要で、何をするべきなのか、毎日考えています。

アジアでリタイアをする気はないですが、アジアで何ができるか、それは行ってみないとわかりません。しかしアジアに行くとしても、行かないとしても、自分が何を目指して行動していくのかは、生きている限りどこにいても必要な思考だと思います。

 

悩むより行動

私はこのブログ以外にもいくつかサイトを作ったり、簡単なプログラムを組んでみたり、撮りためた映像の編集をしたり、いろいろなことをしています。もちろんうまくいかないものも多いです。ですが、動けば結果は見えますしブラッシュアップもできます。考えて、詰まったら、考え付いたもので出来そうなものから片っ端から手を付けるというのは昔からの癖(飽きるのも速い)なのですが、下手な鉄砲でいいから数を打ったほうが勘がきくようになるのは間違いないと思っています。

ただ、周りを巻き込むと大変なので、それは一人でやると決めているし、全部自分でやる必要はあります。もちろん成功しそうだ、と感じたら積極的に周りを巻き込んでいきますが。人間のやる気は動かないと出ないようになっている欠陥品だそうですから、まず動くと考える幅もやる気も出るのでおすすめです。

 

まとめ

今回のコロナは、いろいろな人にいい影響も悪い影響も出ていますが、日本も世界も経済で言うと確実に下降している、と考えて動く方が良いです。そのうえで、子供はもちろん自分が何をするのか、考えて行動していく必要があります。逆に言うと、いまが下克上の時ともいえるかもしれません。この流れの中で何をすべきか、それで今後が大きく変わる事にできるか、そこまで走り続けられるか、世界中の人が試されている時代のように感じます。

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