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手持ちのカメラをWEBカメラにするには

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タイトル通りなのですが、リモート支援の助成金決定通知がぞくぞく届いているようで、困ったことにWEBカメラが電気屋・アマゾン含めて売り切れが続出しています。リモート会議したくても、カメラが無くてできない、と相談を受けたのですが 音声のみじゃあかんの? という素朴な疑問はやんわりと無視されたので、今日は手持ちのカメラ類をWEBカメラとして使う方法などをまとめていきたいと思います。WEB会議をする方法と、ZOOMなどのアプリ用にカメラをどう都合するか、という視点で解説していきます。

 

スマホをうまく利用する

スマホはおそらくほとんどの人が持っていると思いますので、まずはスマホを活用した方法から解説していきます。その前に、まずやりたいことで、本当にカメラが必要か、は一度考えたほうがいいです。

①そもそもLINEを利用する

これが一番無難だと思うのですが、LINEでグループ通話で会議してしまえばよいのではないでしょうか。 LINEのグループ通話は200人まで可能ですが、ビデオ通話の場合、スマホは最大6名までになります。一点だけ注意があり、LINEでグループを作っておくのは当然必要ですが、グループ通話は着信画面などが出ませんし音もなりません。そのグループを開いて「参加する」を押せば、グループ通話に参加できます。 会議の時間だけ決めておいて、時間になったら各自で参加して会議をする、というのが一番簡単だと思います。LINEをインストールしていない人はいないと思うので。LINEアカウントがあればPCからでも参加可能です。ただ、スマホによってはあまりに画面が多くなると通信が不安定になってしまうので、その場合は音声のみを推奨します。PCだと16名までビデオ表示が可能です。

②ZOOMをスマホで利用する

ZOOMでの会議に必要なのは、主催者が発行する会議のIDとパスワードです。これがあれば、だれでも会議に呼ぶことが可能です。逆に言えば、ZOOMはこういった設定が必要なので手間はLINEのほうがないです。それでもZOOMを使うんだ!という場合、スマホはPCよりも簡単にできます。 アプリをダウンロードして、時間前に会議IDを入力して、パスワードを入力して、待機しておくだけです。参加するだけならアカウントも必要ないです。 PC版で会議に使いそうなのはホワイトボード機能とかの共有機能くらいなので、ただビデオ通話をするだけならスマホで十分です。ファイルはメッセンジャー・LINE・メールなど他の方法でも送信できるので。

③スマホをWEBカメラにする方法

iVCam

iPhone・Androidの両方で対応しています。有料版と無料版がありますが、無料版はロゴが入る、試用期間後は最大解像度が「640ドット×480ドット」に制限されます。これが問題なければ無料でも利用可能です。

パソコン側にもアプリをインストールする必要があるのですが、Mac用のPCソフトがないためMacは非対応になってしまいます。 スマホが対応していれば有料版はフルHDも利用可能なので、変に安いWEBカメラを使うよりは画質がいいと評判です。前に使っていた端末にインストールしてWEBカメラにしてしまうというのもありです。

 

EpocCam

EpocCamというアプリはiPhoneでもAndroidでもWin・MacにWEBカメラとして接続可能です。ただ、こちらは無料版では広告が出てしまうし設定もほぼ出来ないので、有料版が推奨です。そしてPCにドライバをあてないといけないので、少しハードルが高いかもしれません。

ドライバのダウンロードはこちら kinoni HP

他にもAndroid・Winなら無料のDroidCamなど色々なソフトがありますので探してみるのも良いと思います。  

 

手持ちのカメラをWEBカメラにする方法

カメラにミニHDMIポートがある場合、HDMIキャプチャーボードがあれば基本的にどれでも可能です。ただ、普通はキャプチャーボードを持っていない人のほうが多いので、今回はUSBを利用した接続でまとめていきます。これはHDMIでアウトプットする場合、カメラ機能のみを使う(テザー撮影と言います)ため録画は必要ないのですが、このモードで利用する場合、録画していないと一定時間でスタンバイになってしまう(撮影が止まる)機種が多いので、長時間の利用には不向きである、というデメリットがあるためです。

USB接続の場合、基本的にはパソコン側にアプリ等を入れる必要がありますし、対応がない場合もあります。SIGMA fpなど一部のカメラはUSB接続でWEBカメラとして認識する機能が付いたものありますが、レアケースです。 メーカーによってはコロナの影響で対応のアプリをリリースしていたり、その予定だったりします。そういった情報も含めて、メーカー別に紹介していきたいと思います。  

 

Canon

Canonは最近、一眼やミラーレスをWEBカメラにするユーティリティソフトを発表しました。こちらはアメリカのCanonが公開したもので、日本では対応予定がないとのことですが、対応機種であれば問題なく使えるようです。

EOS Webcam Utility Beta  Win・Mac両対応です。

対応機種以外でも利用できた、というケースもありますので試してみる価値は十分あると思います。対応機種は上のリンク内にありますが、日本と型番表記が違いますのでご注意ください。対応機種以外もForumで情報共有してくれているので、対応機種でない場合覗いてみるといいかもしれません。ただし英語なので翻訳はブラウザなどで各々お願いします。

使い方は簡単で、上記のアプリをPCにインストールして、USBでカメラとPCを接続すれば終わりです。 カメラの電源が入っていれば、ZOOMなどを起動した際にEOS Webcam Utility Betaという名前で認識されています。ちなみにOBSでも利用できるので、これだけで生配信も可能です。 カメラのモード選択はどれでも良いのですが、動画モードでAFを顔+追尾優先などにすると露出やピントを顔に合わせてくれるので便利です。

ただし、カメラの内臓マイクは利用できないようなので、マイクは別に用意しましょう。音質にこだわらないなら、電気屋に転がっている1000円くらいのものでいいです。

もしZOOMに反映されない場合、PCを再起動してください。ZOOMの起動前にセットアップされた機器でないと認識しないので、接続後にZOOMを起動すればいいのですが、バックグラウンドで動いている場合もあります。タスクマネージャーでタスキルしてZOOMのみを再起動でも良いですが、念のためPCごと再起動すればだいたい使えるようになります。(たぶん)

注意点としては、CanonはUSB接続でも電源ONの時は給電されないので、バッテリーが必要です。これは今後のアップデートで変更になる可能性もありますが。期待はしないほうがよいでしょう。  

もし次に書くテザー撮影をHDMIで出力する方法の場合、Cannonはどのカメラも最長30分で一度スタンバイになってしまう仕様なので、個人的には非推奨です。スマホをWEBカメラにする方が便利だと思います。

 

 

SONY

SONYはImaging Edge WEB Camという公式のソフトを利用します。

対応表はコチラ

まずはこちらに対応しているカメラの説明をします。
これに対応していない場合は後述します。

まず、カメラ側の設定をする必要があります。

①スマートフォン操作 → off
②USB接続 →PCリモート

と変更します。

そして上記のソフトをインストールしてPCを「再起動」します。

再起動したら、USBケーブルでカメラを接続し電源をオン、zoomなどのアプリを立ち上げれば、そのままWEBカメラとして使えるはずです。注意点は、カメラの設定を必ずすること、Imaging EdgeのREMOTEというアプリが起動していると、この機能は使えません。

 

 

次に、Imaging Edge WEB Camに対応していないが、Imaging Edgeの「ライブビュー表示機能」に対応している場合の設定です。(同じような名前ですが、ソフトも機能も全く別です)

 

対応機種の調べ方は Imaging Edge 対応機種 こちらの対応機器から自分のカメラを探して、「ライブビュー表示」にチェックがあれば利用可能です。

対応機器だったなら下記のページよりダウンロード&インストールを行います。
もし対応がなかった場合、下記のNIKONで紹介しているdigiCamControlでの対応を試してみてください。)

Imaging Edgeダウンロードページ

  インストールが終わったら、起動する前にカメラをUSBで接続しましょう。 カメラはUSBで接続するのですが、USB接続を「PCリモート」にしないとライブビューが利用できません。これがスマートフォン操作をoffにしないと利用できないので

①スマートフォン操作 → off
②USB接続 → PCリモート
③USB給電 → オン

という設定を行ってからPCとカメラを接続してください。設定項目が違うところにあるので、がんばって探しましょう。スマホ操作に対応していなければ、USB接続の部分だけで大丈夫です。

設定・接続が終わったら、Imaging Edgeを起動します。カメラを認識していれば、起動時に使えるカメラが一覧で出ますので、ダブルクリックでカメラを選択します。これでライブビューが利用できるようになりました。USB給電の設定は必須ではありませんが、しておくとバッテリーを気にせず使えるのでしておく方がよいです。  

 

続いて当ブログでも何度か紹介している「OBS Studio」をインストールします。

OBS Studio 日本語公式ページ よりダウンロードしてください。セットアップが終わったら、起動はせずにそのままプラグインをインストールします。

OBS Virtualcam 2.0.5のダウンロードページはこちら

このプラグインが、OBSでキャプチャーした映像をWEBカメラとして出力する、という機能を追加するものになります。全部「次に」で大丈夫です。インストールが終われば、すべての準備が完了しました。

起動する順番ですが
①カメラの電源をオン
②Imaging Edgeを起動して、ライブビューが出ていることを確認
③OBS Studioを起動

となります。 OBSを起動したら、自動構成ウィザードが出ますが、これは使わずに閉じてください。 これは配信のための設定で、WEBカメラとして利用するための自動構成ではないからです。

 

起動が出来たら、OBSの画面の左下のほうに「ソース」と書かれた枠に「+」ボタンがありますので、そこを押すと一覧が色々出ます。この中から「ゲームキャプチャ」を選択します。

すると「ソースを作成/選択」というウィンドが出るので、新規作成にカメラの名前などわかりやすいものを入力してOKを押します。 するとプロパティが出てくるので

①モード → 特定のウィンドウをキャプチャ
②ウィンドウの一致優先順位 → Remote.exe

と設定しOKを押して閉じます。

OBSのライブビュー画面に戻ってきたら、上のメニューバーにある「ツール」内の「VirtualCam」を選べばWEBカメラ設定は終了です。

あとはWEBカメラを利用したいソフトを立ち上げて、設定からビデオ・カメラなどの項目で「OBS Camera」を選択すれば準備完了です。  

一度まとめて、どういったことをしているかの確認ですが

①カメラのリモートソフトのライブビューを
②配信ソフトでキャプチャーして
③バーチャルカメラとして出力

ということをしています。つまりどのメーカーのカメラでも、ライブビュー機能を利用できるソフトがあれば、OBSでWEBカメラとして利用できるということです。

 

NIKON

ニコンは8月にWEBカメラ化するユーティリティソフトを発表しました。対応機種はZ 7、Z 6、Z 5、Z 50、D6、D850、D780、D500、D7500、D5600で、Windows10 64bitか、MacならHigh Sierra バージョン 10.13以上であれば動作します。

ダウンロードページはコチラ

ただし注意が必要なのが、NikonはUSB接続しながら充電はできないので、かならずバッテリーが必要になります。Z7/Z6などのUSB充電に対応している機種も、カメラを利用しながらの充電はできないのでご注意ください。

 

この対応機種以外でWEBカメラとして利用する場合、現状はOBSを利用した形になります。ライブビューソフトについては以下のものがおすすめです。

digiCamControl オープンソースのフリーウェアですが、かなり対応しています。逆にこちらで対応していないと、他のソフトでも出来ない可能性が高いです。逆にメーカー製のソフトで対応していないのに、こちらで対応している例もあるので、他のメーカーでも一度確認してみることをおすすめします。

各メーカーごとの対応表 で確認し、ライブビューに対応していればOBSでWEBカメラ化が可能です。(上記のSONY部の後半参照)  

RICOH/PENTAX

リコーもHDMI・USB端子がありますが、THETAという360カメラはWEBカメラに対応しています。しかし現状ではライブビューはイメージトランスミッタ―2という有料ソフトでの対応になってしまいます。

ただ、イメージビューを開発するSDK(APIなどのキット)は無料で配布しているので、プログラムを組める方なら開発は可能です。逆に現状でWEBカメラ化するには有料ソフトでしか対応できないようです。スマホ用のアプリは無料でありますが、ここからWEBカメラ化はハードルが高いです。PCでのライブビューは技術的には可能ですが、無料ソフトが見当たらないというのが現状です。もし何か情報をお持ちの方は、コメントなどでお教えください。

イメージビューも2万円ほど、HDMIキャプチャも2万円前後が平均価格であることを考えると、ビデオ会議用にはスマホをWEBカメラとして使うほうが現実的な気がします。スマホ用のソフトをPCにエミュレーションすれば無料で可能ですが、私が実機を持っていないこと、たぶん使い物にならないと思うので解説はしません。  

 

OLYMPUS

オリンパスは購入したカメラのシリアル(底面に書いてある)があれば、OLYMPUS Captureを利用できます。ただし、一眼レフのみの対応のようです。こちらのライブビューをOBSによるWEBカメラ化は可能だと思います。

OLYMPUS Capture

Toughシリーズはスマホ用のアプリしかないようです。  こちらも情報があればお待ちしています。

Panasonic

LUMIXシリーズはテザー撮影用のソフトをもっていましたが、最近そのままWEBカメラとして利用できるソフトを発表しました

LUMIX Tether for Streamnig

ただし対応はSシリーズとGシリーズのみでコンデジは非対応のようです。コンデジで対応しているメーカーはあまりないようですね。  

まとめ

HDMI端子が付いたものは、キャプチャーボードがあれば可能。

テザーソフト・ライブカメラ用アプリはメーカーによって対応がかなり違います。

高画質な一眼で配信・録画したい、などの場合はキャプチャーボードを利用するほうがやはり画質的に安定します。ライブビューをOBSでWEBカメラ化するのは、技術的には可能だけど、毎日使うことを考えたらWEBカメラがある方がやはり便利だなぁと感じる結果でした。 WEBカメラの値段が落ち着いてきたら、また改めておすすめなどを紹介していきたいと思います。

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