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GPU搭載PCを買うのは時期が悪い【2020年10月】RTX3070・3080・3090 RADEON6000

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今回はタイトル通りの内容です。

現在RTX3080が発売直後にボタンすら表示されないまま売切れたりという報告がかなり上がっております。

俺は人柱になるぜ!というドMが多いPC自作界隈は今日も元気ですこんにちは。

 

①RTX3070・3080・3090ってどうなの

 

はっきり言うと、素晴らしいの一言です。

昨今のGPU需要に合わせて、性能アップはもちろん価格との折り合いもつけてきていて

こいつぁ伸びそうだな

と思わせる内容になっております。

しかし、まだ購入には時期尚早という感じです。時期が悪い。

 

それでは解説に移りたいと思います。

 

②現在発売中の3080について

まずはすでに販売されているRTX3080について注目していきます。

おそらくほとんどのユーザーのねらい目である3070は、「製造を増やすため発売時期を遅らせる」という発表がありました。ですのでまずは3080を基本に評価し、3070・3090との比較をしていく形に今回はしていきます。

 

まずは実機を見た感想でいえば

「でかい」

です。3連ファン搭載で重さは1.5キロ前後のモデルが多い。
支えパーツ付きもちらほらあるようです。

 

いちおうmicro ATXでも搭載できるようですが、ケースはATX以上じゃないと搭載できないと思います。

 

肝心の中身に移ります。以下、公式サイトより引用

 

 

引用おわり

 

では解説していきます。

まずチップ規格が次世代になり、3080が前モデルの2080のほぼ2倍の性能(公式発表)となっています。プロセスルールは8nm採用で、シェーダーは3倍近くRTコアも46~48から68、VRAMは10GB、発売当初の価格で比較しても、現状コスパではかなり高いモデルになっています。

 

特に、RTコアの増強でリアルタイムレイトレーシングがようやく実用レベルに改善してきた、という印象です。構成やゲームにもよるとは思いますが、前モデルとの性能は1.5倍程度になっているとみていいでしょう。実際にVRAMが11GBのRTX2080tiよりも、10GBの3080がベンチスコアは良く、価格的にも2080tiより優勢なので。今後は3080が主流になりそうな感があります。

今回の30シリーズは、4K・8Kへの対応を目標としているのですが、DLSSの進化も併せて考えると、4Kゲーミングの基本になりそうなGPU、といった位置づけです。

ただし、SLI(=二枚刺しで高フレーム処理を交互に行う機能)には3090しか対応しないので、4K高フレームや8K60fpsなどは3090限定になったので、ハイエンドゲームユーザーは、3090になってくるとは思います。ただし3090を二枚刺しという構成はまだおすすめできません。

 

③3080・3090はまだ時期が早い

というのも、これらのGPUはPCI4.0規格で本領を発揮します。

現状のIntel系だとPCI3.0までしか対応しないので、必然的にAMDでしかその進化を発揮することはできない、という状況です。そしてAMDもRADEON6000シリーズの発表をしましたが、最新ゲームの高設定で60fps超えを連発しているので、こちらとの比較を行いたいところですが、いかんせんIntelとAMDで環境をそろえることは難しい状況なので、これまた比較が難しい、という感じです。

 

3090もチップは3080と同じGA102ですが、ざっくりいうと、このGA102を製造して、その中の当たりの石(コア)を使って作られたモデルが3090、という感じです。

具体的にいうと、84コアのうち82コアが正常動作したものを3090に利用して、68コアが正常動作したものを3080に搭載しています。この方式をとることで、3090・3080の製造コストをかなり抑えることに成功しました。

SLIを3080で非対応にしたのは、いろいろと考えられますが、現状でRTX3080を搭載するのはIntelユーザーが多い(と思う)のですが、これらを使ってもパフォーマンスが高くなることは考えにくい、という現状はあります。

それであれば3090のみに絞ることでパフォーマンスの確保と、サポート領域を小さくすることでアップデート開発に注力する、という感じではないでしょうか。個人的な予想ですが。PCI4.0にIntel系が対応したら、3080でもSLIなど対応させるんじゃないかな、という気はします。

 

④つまり時期が悪い

 

現状、Intel系のマザーではRTX30シリーズのフルパワーは引き出せない。

AMDも6000シリーズを発表し、それもなかなか高性能な様子。

3080・3090を実用的に使えるユーザーはかなり少ない。

つまり時期が悪い。

 

という感想です。

ただ3070に関しては、予想価格がかなり安いので、現状2080tiなどを買う(人は少ないと思います)よりは3070を待つのが良いし、おそらく3070が今後しばらくGPUスタンダードになるのでは、という感じです。ゲームユーザーで3080・3090は考えられますが、現状、動画編集などでは必要ないです。

ちなみに3060は無印よりtiが先に発表されましたが、これはおそらく3070と同じGA104を利用する予定のようで、3070の廉価版に近い位置の商品になりそうです。

3060tiは2080tiとほぼ同等くらいの性能になりそうです。

つまり、いまIntel系で4K高フレーム・8Kのゲームを最高設定で遊びたいという猛者は3090
そこそこのハイスペックで遊びたいユーザーは3080
最高画質・高フレーム設定でなければほとんどのゲームを遊べて、動画編集にも便利な3070
といった感じ。

 

これらを考えると、現状4Kで高フレーム・8Kのゲームをしたい、という人以外は3070で十分、といった内容になりそうです。動画編集ソフトで3080のテストをいろいろな方がしているのを見ると、Premiereの書き出しでフルHDだと実際に短縮はあまりなく、4Kも状況によってはそんなに変わらない、という状況です。

GPUのコストや今後の展開を考えると、現状買うとしたら、ほとんどのユーザーはRTX3070になるでしょう。

次期のIntel系(PCI4.0)に組み替えればもっと性能を発揮できる可能性もあり、現状でもかなり使えて、なおかつ予想価格が安い。

しかしまだ発売されてない。

AMDも新しくGPUを発表してきたし、今後のゲーム開発もAMDに寄って来る可能性は高い。

 

つまり時期が悪い。

 

まとめ

 

今回はRTX3070・3080・3090を中心に、GPUの近況を簡単にまとめた感じになりました。今回の記事は、「まぁそろそろ次のGPU出るけどIntelの環境考えたらそんなに変わらんやろ」と思っていた自身への戒めでもあります。

どうしても動画編集の環境をアップデートする必要があったため、1660Superで様子見しとこうちょっと前にPCに換装したのですが、こんなにアップデートされるなら待てばよかった、というのが本音です。

全然いいんですけどね、1660Superで困ることはなくなったので。3070に積み替えたらだれかにあげればいいし。(涙声)

というわけで

3070が発売されるまではGPUの購入・GPU搭載PCは待った方がいい、ということでした。

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