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あれこれ解説とか

2022年度 ネット回線比較マンション編

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今回は光ファイバーインターネットと、ポケットWi-Fiの比較を行っていきたいと思います。コロナの影響でリモートが増えた影響か、いろいろな相談が舞い込んでおりますので、インターネット回線をそれぞれ比較し、現状と対策、今から選ぶなら何が良いか、を記事にしていきたいと思います。今回はマンションタイプについて中心に書いています。

多少長いですが、なるべく簡潔に、かつここだけで必要な情報は手に入るようにしたつもりですので、良ければ読んでみてください。

光ファイバー・ポケットWi-Fi・ホームWi-Fiの違い


①光ファイバー
完全定額・規制(基本的に)なし。スピードは様々だが、100M~10Gまで様々ある。現状は100M~2Gの回線が一般的。マンションタイプでVDSLプランは遅い。

マンションタイプも光配線方式ならある程度の速度が見込める。共有ソフトなどのによる超大量通信は規制の対象になるが、4K動画を毎日見るくらいでは規制されない。工事が必要で、開通までに半月は最低でもかかる。

②ポケットWi-Fi(WiMAXなど)
持ち運べるインターネット回線。目安として月に100G~150G。使い放題とあるが、1日5Gもしくは3日で10Gを超える通信をすると、スピードが4M程度まで低下する。日常的な使い方で超えることはほぼ無い。4Kストリーミングは厳しい。ただし、都内でキャリアによっては思うように速度が出ない。数日以内で開通が普通だが、最近コロナの影響で遅配が生じているので別の機会に解説します。

③ホームWi-Fi(Softbank Airなど)
家に置くタイプのポケットWi-Fiというイメージ。ポケットWi-Fiよりも機器が大きく、速度もポケットWi-Fiよりも速いケースが多い。スピードもパケット量規制も、光とポケットWi-Fiの中間のようなサービス。速度が出れば4K視聴は可能だが、スムーズにストリーミング視聴できるほどの速度は、あまり聞かない(ダウンロード視聴はもちろん可能)。即日~数日で開通。

大きいポケットWi-Fiと同じ、と考えている人も多いが、ポケットWi-Fiよりも電波強度が強い。逆にホームWi-Fiを契約場所以外で利用すると、法律上NGな強度なので禁止されている。

結局どの回線がいいのか


①マンションの場合
一人暮らしの場合はポケットWi-Fiでも十分。ただし都内の場合、住んでいるマンションに光配線方式の光ファイバーが入っている場合、そちらを使うほうが良い。

二人以上で利用する場合はマンションに導入されている光を利用するほうがおすすめ。ただし、VDSLタイプは速度が遅いケースが多いのでフレッツならv6オプションを付けたほうが良い。

どうしても確実な速度が必要な場合、賃貸マンションであれば戸建てプランの契約も考えられる。(ただし大家・管理会社の許可が必要で、場合によっては工事不可になるケースもある。実際は、光配線・LAN配線のギガタイプであれば十分なスピードが出ることが多い。

分譲マンションの場合、基本的に光ファイバーは導入済みのものしか契約できない。新規で導入する場合は(マンションタイプも戸建てプランも)理事会の承認が必要なため、2~3年かかることも普通にある。

ホームWi-Fiを利用するケースで言えば、インターネット設備がない屋内で利用する場合や、導入されているが2年以内に引っ越しを考えている場合。解約の費用などを考えたくない、などの場合はホームWi-Fiがおすすめになります。

マンションタイプについての注意

マンションタイプにはいくつかの種類があり、光配線方式・LAN配線方式・VDSL方式などがある。このうち注意するべきはVDSL方式。無線方式というのも一応ありますが、現在は新規導入がないはずなので割愛します。もし無線方式しかなかった場合、ホームWi-Fi推奨です。

VDSLとはマンションの下まで光ファイバーを引いて、マンション内は電話線で分配する、という方式になります。古いマンションは光ファイバーを通すための空きの配管がないケースが多いので、古いマンションではVDSLが多い。

最近(2015年以降)のマンションであれば、基本的に光配線方式(各世帯まで光ファイバー)かLAN配線方式で導入されているケースが多い。一番スピードが出る可能性が高いのは光配線方式です。

スピードが出る可能性が高い順番で言うと

光配線方式>LAN配線方式>VDSL方式

になります。おすすめするのもこの順番になります。これに回線キャリアとプロバイダの差が出てきます。何をしたいのか、によって必要な速度は変わってきますが、大事なのは必要な最低スピードが出るか、という話です。もちろん、最終的には契約してみないとわかりませんが、フレッツやauと複数のプランが導入されていた場合、まずは上の順番で契約を考えるほうが良いです。マンションタイプは各社ほぼ値段が変わりませんので、まず接続方式を確認することがおすすめです。下にエリア確認のリンクがあり、そこで方式も結果で出ます。

必要な最低スピードってどの程度なのか


何をしたいかと、どういった機器で利用するのかによります。例えばですがNUROですと一部限定で10Gプランを提供していますが、このスピードの恩恵を生かせる機器をそろえるとコストがとてもかかります。

例えばですが、4K動画のストリーミングを見るとして、対応モニタがあったとしても小さいモニタではおそらく違いがほとんどわからないと思います。大画面で4Kとフルハイビジョン以下を比べて初めて分かるレベルです。

PCでのデータ転送も、10GはSATA3以上のスピードなので、オンボード10GLANにNVMeのSSD推奨、といわれても多分わからない人のほうが多いし、満たしている人もほぼいないと思います。

ただ、高速回線は同時利用してもスピードが落ちにくいので、もちろん同じ値段なら速い方がいいのは間違いないです。問題はコストや手間との兼ね合いにあります。

目安として言えば、一般家庭であれば40Mもあれば十分に利用可能です。2~3人で動画視聴をしても、問題は出ません。4K動画のストリーミングも複数同時でなければ問題ありません。スムーズに4Kを視聴したいなら最低30M以上は欲しいです。

オンラインゲームも30Mあれば、大体できます。要は、大多数の人はこれをクリアする回線を選べばよい、ということです。

といっても契約してみるまで分からない速度


回線速度は契約して実際に接続してみるまで分からないのが本当のところです。というのも皆さんが契約するインターネット回線というのは、ベストエフォートという仕組みになっています。

例えばNTTの場合、1Gの回線を最大32分岐しています。しかしこれを常時32世帯が使うわけではないので、もし一人しか使っていなければとても高速になります。全世帯で同時に使ったとしても、1世帯あたり30M以上の割り当てが最低ありますので、ほとんどの場合遅いと感じないレベルです。

ベストエフォート回線というのは、この速度になる努力を最大限します、というシェア回線のことを指します。そして多くの場合、30Mもあればインターネットでストレスを感じることはありません。

ちなみに占有(専用かつスピードが保証されたもの)で使う回線をギャランティ回線といいます。興味があれば検索してみるとよいですが、通信量と速度にもよりますが月に100万単位で接続料がかかりますので、ここでは除外します。

話を戻して、速い回線の選び方に移りたいと思います。

では一体何を選べばよいのか


マンションタイプの場合、まずはどのキャリアが入っているか、そのキャリアがどのタイプかをまず確認します。光ファイバーといえる速度が出るものだと①NURO ②au ③フレッツ(NTT)の3つになります。

そしてNTTとauの場合、①光配線方式 ②LAN配線方式 ③VDSL方式 のどれかを確認します。NUROは光配線が基本なので、NUROが入っていたら気にせず申し込んでよいです。

もしNTTとauでも、VDSL以外のプランの場合、そのまま申し込みで大丈夫です。VDSLプランのみ気を付けなければいけません。

ホームWi-Fiでもいいのですが、ゲームユーザーならマンションタイプを申し込む方が良いです。ホームWi-Fiではスピードが出ても、ms(サーバー応答速度)が高いのでゲームのレスポンスが悪くなりがちです。

分譲マンションの場合、基本的には入っているプランを使用するかホームWi-Fi以外に選択肢はありません。戸建てプランの申し込み自体は可能ですが、理事会の承認が得られるまでに長い時間がかかりますし、そもそも承認されないことも多々あります。時間はかかりますが、理事会に新しいマンションタイプの取り付け提案をする方が可能性は高いです。

公営団地も自治体によって許可が降りにくいので、導入済みプランか ホームWi-Fiが無難です。

一度まとめ

①複数キャリアが入っている場合、配線の方式を調べる
②VDSL方式を(なるべく)避けてキャリアを選択する
③集合住宅ではすでに導入されているプランで考えるのが基本
④ 分譲マンション・公営団地ではマンションタイプ以外は、ホームWi-Fi が無難
⑤賃貸マンション・アパートは戸建てプラン(マンションミニ)もあるが時間がかかるし、開通しないこともある

まずはエリア検索をしてみる

ともかくマンションに何が入っているかを調べないと、話は進みませんのでともかく対応を調べてみましょう。

NUROのマンションタイプ検索はこちら

auひかりのマンション検索はこちら

NTT西日本のマンション検索はこちら

NTT東日本のマンション検索はこちら

次に、賃貸マンションで戸建てプランを申し込みたい方は以下で確認できます。

NURO戸建てのエリア検索はこちら

NTTとauに関しては、マンションと戸建てが一緒に検索できますので上から確認できます。auひかりはタイプVと出たらVDSL方式になります。団地や2010年以前のマンションは基本的にVDSLです。

VDSLってそんなに使えないサービスなのか

そんなこともありません。VDSLにも新旧のプランがあって、新しいプランではあまり問題になることはありません。しかし利用者が全員同意しないと機械の切り替えができないのですが、まれに同意しない人がいて切り替えが済んでいないマンションもあります。それでも一人で使う分には問題ないことも多いですが、複数人で使う・ホットタイム(夕方~夜)は込み合って接続しにくいことなどもあります。そこで考えられる原因と、回避策を提示していきます。

①マンション(地域)内が込み合っている場合
これはマンション内にユーザーが多くて、建物内の通信が込み合っているケースです。マンション内は電話線で配線しているため、これはある程度は仕方ないのですが、回避策の一つにv6接続という方法があります。

詳しい説明をするとすごく長いのですが、通常インターネットはIPv4という形式で接続されています。オプションでIPv6接続にすると、通信の経路が明確になり、接続する網も変わるのでスピードが向上する可能性があります。

フレッツの場合、ルーターから局内リンク速度を計測できます。局内リンクとは自宅からNTT局舎までの接続ということなのですが、ここは高速のままであることは結構多いのです。もしフレッツで遅いと感じたら、遅くなっている時間帯とそうでない時間で局内リンク速度を比較してみるとよいです。

もし局内リンクのスピードがあまり変わらないならプロバイダの問題ですし、局内リンク速度が落ちているならマンション内か、近辺の地域が込み合っている、と考えてよいです。

このように、フレッツでマンション(地域)が込み合っているケースなら、v6接続に切り替えると速度が回復する可能性があります。

auひかりでは局内リンク速度の計測サービスは聞いたことないので、たぶんないです。あったら教えていただけると嬉しい。そしてauは使える場合、自動的にv6接続です。

②プロバイダがこみあっている場合
マンションタイプは導入説明会の際や、営業さんが回ったときにまとめて契約されているケースが多いのですが、その場合はプロバイダが集約してスピードが出ないケースもあります。

回避策というか、改善策にプロバイダ事業者変更というものがあります。コラボで申込をしている場合、だいたい2年(もしくは3年)で契約しています。もしその途中で乗換となった場合は、違約金・工事費の残債を支払う必要があります。

もし現在すでにフレッツのコラボを利用していて、遅くてこのページを見ているのであれば、ひとつ回避策があります。それはプロバイダのみのプランを契約する、というものです。

フレッツのVDSLの場合、マルチセッションと言って複数のプロバイダを同時に接続することが可能です。マルチセッションで接続すると高速になるケースはわりとあります。最近、リモートワークが急にふえたせいで思うように速度が出なくなった、という方は試してみる価値はあります。プロバイダのみの契約の場合、無料期間が1~3か月ほどあり、使用期間のしばりも解約金もないことが多いので、わりと試しやすいです。

ただし、これはフレッツ回線でしかできません。auはシングルセッション(一つしか接続できない)ので、auひかりで速度に満足できなかった場合は、プロバイダの変更を検討しましょう。賃貸マンション(アパート)ならNUROのマンションミニを申し込むのもよいでしょう。キャッシュバックで違約金を払うこともできます。

③戸建てプランなどを検討するスピードのラインはどこか
上記を試してもマンションタイプがだいたい15Mを下回るようでしたら、戸建てプランやホームWi-Fiを検討する価値があります。賃貸マンション・アパートでNUROエリアならNUROのマンションミニをおすすめします。それ以外のエリアなら、好みでよいと思いますが、カバーエリアが広いのはフレッツ(NTT)です。

分譲マンションや、導入が不可となった場合にホームWi-Fiを検討しましょう。

 

VDSLとホームWi-Fiの比較で言うと、速度はホームWi-Fiが勝つことも多いですが、ms(サーバー応答速度)はVDSLのほうが良いです。ただ、ゲームユーザーと動画配信以外でmsが必要になるケースはあまりないので、基本的には速度重視です。

そしてホームWi-FiがVDSLに勝つのも、古いVDSLプランと一部の高速なホームWi-Fiを比較した場合です。ただ、そういったキャリアは初期費用が(2~3万ほど)かかってしまったりします。月額はそう変わらないのですが、ホームWi-Fiを選ぶときは契約の縛りも結構あるので、しっかり確認してから申し込みましょう。内容は後述します。

マンションに直接部屋まで光ファイバーを引くプランは、工事がNGになることも良くありますので、ダメ元でチャレンジしてみるくらいの気持ちでいたほうが良いです。NUROをおすすめしているのに、部屋まで光ファイバーを引くプランを契約した場合、格安で使い放題のポケットWi-Fiをレンタルさせてくれます。通常4000円くらいするプランが2か月間、月に1000円ほどで使えます。これを利用してダメもとで申し込む、というユーザーも多いです。ただしエリア外の場合は申し込みできないので、その場合はポケットWi-FiかホームWi-Fi・既存のマンションプランからの選択になります。工事が不可の場合は3か月目から通常のWi-Fiと変わらない値段になります。その際はポケットWi-Fi・ホームWi-Fiに強いキャリアに変更したほうが速度がでる可能性は高いです。

ホームWi-Fiもマンションタイプも、マンション内に使っている知人がいる場合、どのくらいの速度か聞いて確認するのも一つの手です。ただ、ホームWi-Fiは都心部ほど遅いケースが多いです。田舎のほうなら速い可能性は全然あります。

最終的にどうすればいいか

①まずはNUROを調べてみる
②次にau・フレッツを調べる
③au・フレッツでVDSL以外の場合、そのまま申し込みで大丈夫
④フレッツVDSLだった場合、v6接続オプションは付けておく
⑤賃貸マンション・アパートは戸建てプランも申し込みは可能
⑥分譲は基本的に入っているプランかホームWi-Fi(しか現実的にできない)

といった感じです。申し込みに関しては、オンラインが推奨です。窓口に行ってもキャンペーンが薄いですし、量販店でも受付をしていたのでわかるのですが、希望のプランを見つけるのに窓口はおそらく向きません。ここで希望のプランが見つかったら、そのまま下記リンクより申込を推奨します。

NUROはいくつかキャンペーンが選べますが、一番はキャッシュバック最大43,000円、下記の公式URLから申し込みなら2000円増額です。

auひかりはキャッシュバック最大115,000円ですが、オプションと、乗り換え・初回問い合わせで契約することなどが条件なので、しっかり調べて契約することが決まってからをおすすめします。 申し込みが多いプロバイダはBIGLOBEかSo-netあたりです。

フレッツに関しては、工事費などの関係から特にネットでの申し込みが推奨です。個人事業主・中小企業向けのプランだと79,000円キャッシュバックのプランも人気です。これは工事費が必要ですが、工事費が最近の助成金対象になっているので、事業者はキャッシュバック重視のほうが手元にお金は残ります。

フレッツを個人で申し込むならBIGLOBEひかりが簡単で、下記の窓口はキャッシュバックまでの利用期間が翌月までなので、キャッシュバックのもらい忘れも起きにくいのでお勧めです。

Softbank光は、ソフトバンクスマホのユーザーさんにおすすめです。スマホの割引が大きくなるので、家族で利用している世帯なら割引が結構あります。

NURO 45,000円キャッシュバック公式ページはこちら


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最後に

集合住宅は基本的に、導入されているプランがやはり良いです。低価格で利用できて、速度がある程度見込めるのはマンションタイプならではです。しかし、同時にマンション内でユーザーが多いと、安くなる半面スピードは落ちがちです。ですが多くの場合、使用に問題がないレベルです。近日中に契約して速度が出ない方に向けた詳しい解説やポケットWi-Fi・ホームWi-Fiも書こうと思っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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