【文化芸術活動の継続支援事業】
今回は、こちらの助成金でiPhoneを申請することが可能か
という観点で解説をしていきたいと思います。
結論から言うと
申請は可能です。
コールセンターで確認したところ、本体価格が10万円未満の場合、消耗品費として経費計上が可能ということでした。
ただし、ポイントなどで割引を適用した場合で、本体価格が10万円を超えた領収は適用されないとのことですので、購入先については十分に注意してください。
ただ、計上はできても理由付けをどうする?と気になる方もいると思いますので、簡単な理由付けも考えてみました。
そもそも【文化芸術活動の継続支援事業】とは?
こちらは文化庁が実施している、いわゆるコロナ助成金の一つです。
詳しくはコチラをご覧ください。
【文化芸術活動の継続支援事業】11月最新版 文化庁コロナ補助金・助成金の申請まとめ【コロナ助成金】
ICT、つまりインターネットを用いた音楽・演劇などの動画コンテンツの公開・販売およびそれらの販売サイトの作成にまつわる費用などが助成される制度、という感じになっています。
この中でも、「消耗品費」という項目で、10万円未満であればパソコン・カメラなどの購入が認められており、今回はこの消耗品費にどうやってiPhoneを項目に入れるか、という事業計画について考えてみたいと思います。
消耗品費の考え方
こちらの消耗品費は、今後の活動継続に必要な機器である
もしくは、新しい試み(ICT活用など)において必要な機器である
このどちらかの理由が必要になってきます。
今回はまず「ICT活用において必要な機器である」という理由付けが一番もっともではないか、と考えます。
ではiPhoneをICT活用する方法を提示したいと思います。
iPhoneのICT活用例
まず一番簡単なのはSNSの活用を推進するため、というのが一番簡単で良いとおもいます。
新しいスマホにすることで、写真や動画のクオリティ向上
モバイル配信などのインフラを強化する、というのは採択された方の理由にあり
これは認められていました。
では、これらiPhoneの活用事例として注目したい機能でいうと
iPhone12が5G対応である・ナイトモードが搭載されている
という点が理由付けしやすいかな、と思います。今回は特に5Gでのメリットについて説明します。
実際にどんな機能があり、何が良くなるのかは簡単でいいので知っておくとよいです。
5G活用のメリット(テザリング利用のメリット)について
5Gはまだまだエリアも狭く電波も弱いスポットが多いですが、5Gならではのメリットとして
「サーバー応答速度がめちゃくちゃ速い」
という点が大きなメリットになります。
サーバー応答速度とは、要するに通信回線のレスポンスの良さ、とここでは簡単に考えてよいです。その結果、配信などを行う際に、遅延が出にくいなどのメリットがあります。
これを配信に活用する、というのは理由として適格ではないでしょうか。
キャリアについて、ですが現在docomoの5Gプランが事実上パケット無制限になっており、4Gエリアでも無制限、テザリングも対象です。
これをうまく活用すると、ツアー・全国公演の旅先でもパケットを気にすることなく配信が可能です。ただしYouTubeの場合、iPhone単体で配信は登録者数が1000人以上でないとモバイル配信がそもそも利用できないので、テザリング(スマホの回線をパソコンなどで利用するサービス)で配信するならパソコンも必要になります。
逆にスマホでインスタライブをする、TikTokの活用を推進するなどの場合、最強ツールともいえるかもしれません。
iPhoneで撮影・編集しアップロードはiPhoneだけでも可能です。ただ、パソコンはどのみちあった方が良いです。
おすすめパソコンについては以下
【文化芸術活動の継続支援事業】配信・動画編集むけノートPCまとめ【コロナ助成金】
現状、5Gで使い放題のWi-Fiルーターはない(はず)なので、5Gで配信を行うために買い替える
というのは理由としてよいのではないか、と思います。
ナイトモードの進化
ナイトモードは、11は通常のアウトカメラで使用可能(インカメラや超広角は使用不可)で
12は広角・超広角カメラでも使用可能となっています。
ナイトモードは、暗いところで自動的に明るさを上げる処理で、11よりも12の方が明るく、きれいに撮影できるようになりました。
これによって多少暗いシーンでも撮影が可能になったので、撮影用のカメラとして利用する選択肢もあると思います。今のiPhoneは非常に高性能なので、これ単体で撮影から簡単な編集までできてしまい、そのまま投稿も可能です。
ではどのモデルが対象になるのか
5G対応ということであれば、iPhone12シリーズのみになります。
miniが個人的にはとてもお勧めです。なお画面サイズとバッテリー容量以外は変わりがないです。
12の128GB以下、もしくはminiは助成対象内の値段になっています。
この時に注意したいのが、税込み本体価格で10万円未満でなければ対象にならないのでProは対象になりません。
下取りについては後から返金するため、結局、販売時の価格はそのままの本体価格となり、領収はこの時の金額で発行されるため、割引でProを購入し助成を受ける、というのは難しいです。
通常の12・miniでも、購入時にApple Care+に加入するとすべて対象外の値段になってしまいます。
ただし、Apple Care+は購入後30日以内であれば追加購入が可能です。
ですから、まずは本体のみで購入し、後からCare+を別購入するのが良いでしょう。
なお別領収のため、Care+も計上は可能ですが、補償費は経費項目にも除外項目にもなく、確認ができないので、ここでは計上しない方向で話を進めます。Care+は計上しても助成より除外される可能性もあるので。
Care+は正規代理店で購入のものでなければそもそも加入できないので、購入はAppleストアをおすすめしています。
実際、Appleストア以外の代理店で買ってもAppleストアより高い場合が多く
安く購入できても、Care+には加入できないケースが多いです。これは販売店が購入した際に、Apple側にシリアルが販売済みで登録になってしまっているケースが多いためです。ここを話すと長いので割愛。
ですから、購入は公式Appleストアが安くて安心です。
領収に関しては、領収証発行依頼フォームで申請します。
領収書サンプルはこちら
そして、Appleストアはすべて送料無料ですが、表示価格は税抜きのため、注文時に税抜き価格で90900円以下になるように内容を決定してください。
注文後に、領収書を上記のフォームより申し込み、およそ一種間ほどで購入金額の領収書が届きます。
なお、内容にミスがあった場合を除き、再発行はできないので絶対に無くさないようにしてください。
まとめ
今回は、文化庁の助成金でiPhoneが購入できるか、またはその場合の注意点をまとめていきました。
25日の募集開始までに、自作パソコンに関する詳しい記事も執筆中ですので、また覗きに来てもらえると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。