【文化芸術活動の継続支援事業】11月最新版 文化庁コロナ補助金・助成金の申請まとめ
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今回は、10万未満で購入できる配信に便利なスイッチャーやミキサーについて解説しています。
助成金ってなに?という方は製品紹介だけ読んでいただけると、便利なものがあると思います。
では文化芸術活動の継続支援事業の消耗品で購入できる、配信用の映像ミキサー類についてまとめていきたいと思います。
配信はしないよ、という方は以下のノートPCなどをご覧ください。サウンドミキサーは最後に解説しています。
デスクトップPCはこちら → 【文化芸術活動の継続支援事業】での購入におすすめデスクトップ 自作パソコン編【コロナ助成金】
ノートPCについてはこちら → 文化芸術活動の継続支援事業 配信・動画編集むけノートPCまとめ コロナ助成金
カメラについてはこちら → 文化芸術活動の継続支援事業で購入におすすめの周辺機器・カメラ編 コロナ助成金
今回の助成金で大きいのは、パソコンやカメラ、iPhoneの購入が値段の制限はあるが認められている、という点です。通常、助成金で購入できるのは、汎用性が低く専門性が高いものしか認められないことがほとんどですが、今回はICT対応のためということもあり、配信設備の拡充としてこれらの購入が認められています。
パソコンやカメラをすでに持っている、映像を含めたオーディオインターフェイス類の充実に利用したい、というケースに合わせて今回は10万円未満で購入可能な、あると配信に便利な映像・サウンドデバイス類をまとめていきたいと思います。
映像系で必要なもの
まず、パソコンとカメラが古い・持っていないという方はそちらを優先した方が良いです。冒頭に関連でリンクを貼っていますのでそちらを先に選ぶことをおすすめします。
それに加えて配信にあると便利なもの・必要なもの・できることが増えるものでいうと
キャプチャーボード・映像ミキサー・スイッチャー
このどれかは、ほぼ必須になります。
キャプチャーボードとは、カメラの出力をパソコンに入力するための映像インターフェイスです。USBで接続できるカメラもありますが、多くの場合USBでのカメラ接続にはアプリが必要です。キャプチャーボードを利用した場合、HDMI出力さえカメラについていれば基本的にアプリによらず可能で、HDMIミキサーがあれば複数台接続も可能です。
キャプチャーボード単体はピンキリですがフルHD・4Kでも数万円以内であります。
ですがHDMIミキサー(複数の映像をミックスしたり切り替える機器)になると、フルHDでも10万以上がほとんどで、4Kになると100万でも普通です。ただこちらはインターフェイスも兼ねているものが多く、この場合キャプチャーボードは必要ありません。
さらにミキサーによっては「パソコンがなくても配信可能」という製品もあります。
ただ、パソコン配信の方が色々な面で推奨です。
ミキサーとスイッチャーの区別はあいまいになっていますが、ミキサーはオーバーレイ(二つの映像を重ね合わせたままにする)という表現が感覚的に可能な(フェーダーレバーがついている)タイプのもの、と考えておくといいと思います。メーカーによっても細かく違う点はありますが、ミキサーはVJプレイや、高度な映像編集で利用するもので、スイッチャーは映像を簡易的に映像を切り替えるもの、と考えておくといいと思います。
フェーダーレバー(切り替えを手動で行う物理ハンドル)は初心者にはかなり難しいと思います。フェードのスピードを感覚的に扱えるのは、技術がある方にはメリットですが、そうでない方にはボタンで簡単に切り替えることができるタイプの方が圧倒的に使いやすいです。このことから、今回はスイッチャーに焦点を当てて解説していきます。
そして音楽ライブやお笑いライブ放送など、ミドルクラス程度の舞台までを中心に想定しています。そして4chを超えると、いろいろな難易度・予算が上がってしまうので、1~4台のカメラでの配信を想定しています。
映像ミキサー・スイッチャー
キャプチャーボードはおそらく記事が多いので、今回はいきなりスイッチャーから紹介していきます。
なお、これらの最安は、だいたいサウンドハウスさんで揃います。
おそらく日本のライブハウス、音響、映像関係に関わったことがある人なら絶対知っている国内最大級のサイトです。
もしほかに安いところがあれば教えてほしいレベルで全製品、日本最安レベルなので、知らなかった方はブックマーク推奨です。
①Blackmagic Design / ATEM Mini ライブプロダクションスイッチャー
Blackmagic Design ( ブラックマジックデザイン ) / ATEM Mini ライブプロダクションスイッチャー
現在、安価なスイッチャー・ミキサーを探すとしたら、こちらのシリーズが一番お勧めになります。Blackmagick Designは映像のプロが使う、映画撮影などでも使われる映像機器を販売する会社で、製品の品質は誰もが認めるところです。
まず操作が簡単、というのが一番おすすめなポイント。
映像の切り替えは、瞬時に切り替える、ゆっくり(フェードしながら)切り替えるの二種類が一般的です。
PinP(ピクチャー・イン・ピクチャー)、画面の一部に、小さく別の映像を映す、というのもよく見ると思います。
このどちらもボタン一つで、速度切り替えもボタンで変更可能です。そして細かいカスタム設定もパソコンで可能なのですが、デフォルト設定のままボタン操作だけで、ほとんどの方がやりたい切り替え操作が可能になります。
フェードのスピード、タイプもメインのものはボタンだけで操作可能なので、配信を始める人にかなりおすすめの一台になります。
パソコンで管理ソフトを使えば、もっと細かい操作も可能ですが、その必要もあまりないです。
そしてコチラはUSBでもHDMIでも出力可能で、キャプチャーボードがなくても配信が可能です。
何より価格が40,000円を切るのは何より魅力です。
上位機種に
Blackmagic Design ( ブラックマジックデザイン ) / ATEM Mini Pro ストリーミング スイッチャー
こちらはパソコンなしの単体で配信可能で、USB接続でSSDなどに直接、放送データをバックアップが可能なモデルです。
ただしバックアップを利用する場合、パソコンとはHDMIで接続する必要があるためキャプチャーボードが別途必要になります。
市場価格は8万ほどで、こちらも助成範囲のモデルです。
予算がある方、余っている方にはコチラがおすすめ。ただしバックアップを取るならキャプチャーボード、その他録画デバイスも必要、というのは覚えておいてください。
Blackmagic Design ( ブラックマジックデザイン ) / ATEM Mini Pro ISO
こちらはさらに、すべての映像ソースを録画可能なモデルです。
入力されたすべてのカメラの映像、出力している映像の最大5つをすべて記録可能なので、後からカット編集をしなおしたい、という方に便利なモデルです。
ただ、こちらは市場価格で12万円前後してくるので助成対象外になってしまいます。
マニュアルはコチラ
日本語は171Pからになります。
②ROLAND ( ローランド ) / V-02HD 2chマルチフォーマットビデオスイッチャー
ROLAND ( ローランド ) / V-02HD 2chマルチフォーマットビデオスイッチャー
こちらはフェーダーレバーが付いた2チャンネルのタイプになります。
おそらくレバーが付いたモデルで実用的なもので、助成範囲内になるのはコチラくらいではないでしょうか。
実勢価格は8万前後です。
コチラは単体でも利用可能ですが、下記のローランドのスイッチャーなどと組み合わせて使うシーンが多いです。
シンプルゆえに操作に迷うことは少ないですが、2chまでしか単体では扱えないことや価格的なことを考えると、今回はATEM miniの方がメリットある方が多いと思います。
というのも、こちらのモデルはHDMIアウトしか対応していないため、キャプチャーボードが別途必要になります。
複合的に使うのであればこちらもおススメですが、単体で配信に利用する場合はATEMの方が良いと思います。
③ROLAND ( ローランド ) / V-1HD+ (助成対象外)
助成対象外ですが、ROLANDはとても良いメーカーですので、併せて紹介します。
フェードレバーが付いたタイプでの実用的なミキシングスイッチャーでの最安はROLANDになります。
コチラは単体で簡易なミキシング、スイッチングが可能なモデルで、マルチカムの配信現場で一番よく使われているモデルだと思います。ただ、最安で探しても10万円未満で販売しているショップはおそらくありません。
中古で探せばあるいはというところですが、中古価格はオークションとほぼ連動して価格が推移しています。ヤフオクなどでも10万未満の出品がほぼないことを考えると、助成対象の値段で入手することは難しいと思います。
フェードレバー以外は機能的にATEMとほぼ変わりがないですが、HDMIアウトが2端子あるので、モニターアウトを出せるのが大きなメリットです。これはカメラマンたちが今なんの映像を使っているかを確認しやすくなるので、カメラワークの精度をかなり高くすることができます。
インターフェイス類が充実しているので、配信請負などクオリティの高い映像を作成していこうと考える方・会社はコチラのモデルからの選択になると思います。
価格と機能などから見ても、チーム単位でカメラオペレーションを組む際に使われるレベルで、プロ向けに近い製品です。
これ以上の機器はどのみち10万円以上になってしまうので、助成の範囲では組み上げが難しいです。
逆に、一般的な配信でこれ以上の性能はまず必要ありません。
もしこれ以上のクオリティ、機能を求めるなら映像系のお仕事をしている方に相談して構成する方が良いと思います。
それくらいこれ以上は面倒な部分が多いです。
これらの製品の共通弱点
まず、すべて映像に特化した製品なので音の管理がこれだけでは難しい、という点です。
例えば、マイクの入力が1系統しかなく、音の調整を配信用ソフトなどで行う必要があります。
なお、映像と音声を一緒にコントロールできるAVミキサーという製品はありますが、分けて考えたほうがいろいろと便利で安いです。
AVミキサーは機能やチャンネル数にもよりますが、30~70万程度は見ておいた方が良いです。
下位モデルでも20万前後なので、今回は紹介しません。
カメラ・PC・スイッチャーなどが揃ったら、次に考えるべきは(ケーブル類を除くと)サウンドミキサーです。
特に配信を行う場合、パソコンと接続が可能なタイプをおすすめします。
ミキサー側のアウトからスイッチャーへ入力すれば、パソコンと接続しなくても可能ですが
カメラ1台でミニマルな配信をしよう、とした場合はインターフェイスになるモデルが使いやすいです。
ミニマルミキサー AG06 VS Notepad-8FX
ミニマル配信で2台巨頭なミニミキサーを簡単に比較をしていきます。どちらも入力のボリュームを調整する程度の簡易的なものです。
どちらも一長一短なのですが、ポイントを押さえればどちらが有効かは判断できると思います。
ステレオ・モノラルのチャンネルについては、基本的にエアーで録音や、キーボードやドラムの録音以外では、ステレオでなければいけないシーンはないと個人的には思っています。なおモノラルでもステレオ(2つのスピーカーで同じ音)で出力は可能です。
①YAMAHA ( ヤマハ ) / AG06 ウェブキャスティングミキサー
YAMAHA ( ヤマハ ) / AG06 ウェブキャスティングミキサー
ミニマルな配信において一番よく使われているのが、こちらのAG06ではないでしょうか。
YouTubeでゲーム配信などでも使っているのをよく見る製品です。
実勢価格は2万円ほど。
モノラル2chうちファンタム1系統
ステレオ2ch
よく似た製品にMGシリーズがありますが、MG06はミキサーにUSB音出力がついていません。
上位モデルのMG10XUからUSBインターフェイス対応になります。
こちらのモデルは、MG06にUSBインターフェイス機能が付いたモデル、という感じ。
Soundcraftと性能的にはほぼ変わらず、チャンネル数も少ないのにコチラが人気な理由は
USB端子の場所
が実は結構重要なポイントになっています。
コチラは筐体の後側面にUSB端子があるので、入出力のケーブルの邪魔をしないのは大きなメリット。
逆に他の入力端子と同じ位置にあるSoundcraftは、使いずらいという人もそこそこいます。
それ以外の詳しい性能比較はコチラの記事がわかりやすいと思います。
→ YAMAHA AG06とSoundcraft Notepad-8FXを徹底比較
マイクエフェクトはSoundcraftの方が使いやすいですが、実際そこまで細かくエフェクトを調整するのは
いわゆる「歌ってみた」などを撮影する人でもごく一部だと思います。
チャンネル数が少ないので、インターフェイス兼の簡易ミキサーという位置づけです。
②Soundcraft ( サウンドクラフト ) / Notepad-8FX アナログミキサー
Soundcraft ( サウンドクラフト ) / Notepad-8FX アナログミキサー
コスパ最強ともいわれるSoundcraft のNotepad-8FXです。
実勢価格は1.5万円ほど
モノラル2chうちファンタム2系統
ステレオ3ch
AGとの比較での優位性は、ハードEQが3バンドついているという点です。
ハードEQとは、ツマミで高音・中音・低音それぞれの音の厚みを変化させる機能で
マイクでキーンと音が鳴ったら(ハウリング)したら高音を下げたりするのは、ご存じの方は多いと思います。
こういった音のイコライジングがツマミで調整可能な最安レベルがこちら、という感じ。
AG06はEQのツマミがついていないので、基本的には音量をいじるくらいしかできません。
パソコンやタブレットなどのソフト上でEQは可能です。
タブレットやスマホに接続する場合、電源が別で必要という点、USB端子の位置さえ気にならなければ
AGよりもこちらの方ができることは多く、価格も安いです。
実際のところ、音楽ライブ配信以外ではEQを配信中に変更することは考えにくいので、どちらでもよいという意見も多いですが、8FXのメリットでは明確にあります。コンデンサーマイクが2本使える、というのはオマケに近いと思います。コンデンサーマイクを2本使うのであれば、もう少し上位ミキサーが結局必要になってくるシーンがほとんどです。
USBの接続がコンソール側についているので、L字で接続する人もいますが、どの方向に出しても他の端子とかぶってしまうので通常のBタイプで上にそのまま出す方が良いです。
③比較結果
機能的にはNotepad 8-FXが便利で安い。
ただ、ミニマルな現場はスペースや重さなども重要なので、どちらが優位かは人によると思います。
音楽ライブ配信などを行う場合、次に紹介する8トラック以上のものが一般的になると思いますし、価格もそんなに変わりません。
なるべく小さなコンソールにしたい!という場合を除いて、次に紹介するシリーズが一番使いやすいと思います。
次のミキサーを見る前に
次に紹介する8チャンネル以上から、配信で足りない機能はほぼないレベルになってきます。もちろんプロユースの製品は別次元ですが、ハウスレコーディングや簡易的なライブをするくらいなら、このあたりを持っておけば十分、というレベルになります。ただ、逆に言うとライブハウスやレコーディングスタジオのような音作りはまず難しいです。
バンドフルセットでライブ音源を録音する際は、構成するだけでめちゃくちゃ大変です。
ギター・ベース・ボーカルでモノラル3チャネル
キーボードでステレオ1チャネル
ドラムでステレオ2チャネル(モノラル4系統)
コーラスなどのマイクでモノラル1~2チャネル
が最低構成ではないかな、と思います。
実際にライブハウスレベルで音を構成するとしたらドラムが一番大変で、例を挙げると
キック・スネア・タム3種にダイナミックマイク
ハイハット・オーバーヘッド(LR)にコンデンサーマイク
これだけで8チャンネル使う形になります。
ライブハウスやレコーディングスタジオでのPAさんがどんなことをしているか、でいうと
かなりややこしいことをしています。(失礼)
このレベルになると、32チャンネルミキサーが必要になってきますが、これを自分たちで機材をそろえて、出音の調整をして、モニターを調整してというのは現実的ではありません。モニタースピーカーも必要ですし。
ライブハウスなどでPAさんがいる状態で、出力を一つもらって配信に音を入れる方が現実的です。
逆にいうと、考えられる自前配信の最大構成は、3人くらいでモニターが必要ないレベルの音
トーク配信やミニライブくらいまでと考えてください。
それ以上はライブハウスやPAさんを頼りましょう。
これらを考えると、もう少しチャンネル数は欲しいが32チャンネルもいらない、となってくると10前後くらいになってくると思います。
持ち運びなどを考えるとMTR(マルチ・トラック・レコーダー)としても使いやすいモデル、かつ助成範囲内という縛りで選定していきます。
配信・録音におすすめのミキサー
ではまずスタンダードなミキサーから紹介します。
先に断っておくと、すべてMac・Win両対応ですが、バージョンなどは各自確認をお願いします。
①YAMAHA ( ヤマハ ) / MG10XU・MG10XUF アナログミキサー
YAMAHA ( ヤマハ ) / MG10XUF アナログミキサー
YAMAHA ( ヤマハ ) / MG10XU アナログミキサー
YAMAHAのアナログミキサーは多くの現場で使われるスタンダード、といってよいモデルだと思います。
公式仕様はコチラ
上下の機種の違いは、音量調整が、上下に動かすフェーダータイプと、ツマミで回すタイプの違い、という感じです。
24bit/192kHz 2in/2out USBインターフェース機能を搭載した高機能モデル。
モノラルチャンネル数:4
ステレオチャンネル数:3(9/10chはUSBと共用)
EQ:3band(モノch)、2band(ステレオch)
こちらの2モデルはツマミ以外に大きな違いはなく好みで選んでよいと思います。
ゲーム実況や歌ってみたで有名な恭一郎さんがこのシリーズを使っていますね。
トラック数は10ですが、12・16・20までシリーズ展開があります。
ただ、フェーダーモデルは10のみとなっています。
そしてフェーダーモデルは大人気すぎて、現状どこも在庫が薄いです。
一応Amazonのリンクも貼っておきます。がこちらも売切間近です。
②安くて高性能 ZOOM LiveTrakシリーズ
ZOOMというと、エフェクターなイメージが多いようですが、個人的にはミキサーが一番お買い得だと思っています。
今回はL-8とL-12の2機種についてお話しようと思います。デジタルミキサーでこの機能にこの値段は、正直利益が出ているのか心配になるレベルです。
配信にめちゃくちゃ便利なLiveTrak L-8
ZOOM ( ズーム ) / LiveTrak L-8 デジタルミキサー / レコーダー
モノ8ch + ステレオ2chの合計12chの入力。
まずこちらのモデル、配信に便利な機能が多数搭載されています。
他のモデルと大きく違う点が、電池駆動が可能という点です。USBモバイルバッテリーも使えます。
MTRとしてもインターフェイスとしても利用可能で、効果音用のサウンドパッドが6つ付いています。
サウンドパッドでP音を入れたり、トーク配信においてもめちゃくちゃ便利なミキサーです。
電話との接続に便利なミックスマイナス機能も搭載。
ミックスマイナスとは相手の声をモニターに出したときにハウリングしないように出力を抑える機能です。
ヘッドフォン出力も4つ、モニターアウトも3系統。
さらに最大7種類のシーンメモリを搭載しています。
シーンメモリとは、音の帯域などの設定を保存しておく機能で、一度設定してしまえば
同じ構成ならそのまま呼び出せば準備完了、という機能です。
ハイレゾ録音も可能。
これで実勢4万円は、はっきり言って破格の値段です。
一点だけ、このシリーズは省スペース化するためにEQがボタンで呼び出し共通ノブで調整する形になっています。
このため複数のトラックを同時にイコライズすることはできません。
配信でトークライブ中心ならコチラがおすすめです。
②ZOOM ( ズーム ) / LiveTrak L-12 デジタルミキサー
コチラは上記のモノ8chにステレオ2chを追加した、よりレコーディングに特化したモデルです。
ZOOM ( ズーム ) / LiveTrak L-12 デジタルミキサー
上記のモデルと一番違う点は、サウンドパッドがなくなっています。
ただ、その分レコーディングや編集にはコチラが便利な機能を追加しています。
ですから配信重視なら上記のモデル、レコーディング中心ならコチラのモデルが良いと思います。
レコーディングに便利な機能でいうと例えばコチラはクリック(メトロノーム機能)がついています。
他にもシーン登録が9種類まで増加している点と、ロケートマーカーを登録できるというのが大きいです。
ロケートマーカーとは、録音してここから取り直したいなぁという点を、マークしておき
そこから再度録音を開始したりなどが可能で、よりレコーディングに特化したモデル、といえます。
SDカードへの録音はもちろん、USBフラッシュメモリにもそのまま録音可能。
インターフェイスとしても勿論使えます。
EQが共通なのは同じくです。
これ単体で、バンド録音にかなり便利なモデルです。
ただ、こちらは配信用のミキサーというよりはMTRに寄った性能なので
音楽のマルチトラック録音用途であれば、こちらがお勧めですが
配信だと上のモデルのほうが便利かな、という感じです。
ZOOMかぁ…という諸兄も多いかもしれませんが、ZOOM使ってみるとめっちゃいいです。
食わず嫌いが多いZOOMですが、使ってみるとマジで便利なので、一台持ってて絶対に損はないと思います。
TASCAM ( タスカム ) / Model12 レコーディングミキサー
それでもZOOM以外はないんかい、という兄貴たちにおすすめがコチラ。
TASCAM ( タスカム ) / Model12 レコーディングミキサー
8XLRマイク入力(+48V対応)/10TRS ライン入力、Bluetooth?5.0入力、3.5mm 4極TRRS入力
こちらも同じくMTR機能が付いたミキサー、という感じの製品です。ただミキサー機能はアナログです。
このためハイレゾ録音はできません。ただ、配信においてハイレゾの必要性は感じません。
ハイレゾがやりたい、という方はZOOMになります。
各トラックにEQがついているのでよりミキサーとして使いやすいモデル、といえます。
インターフェイスとしても勿論、スマホ入力のミックスマイナス機能にDAWコントロールまで、配信・録音の両方を兼ね備えたモデルがコチラ。
実勢価格は7万円前後です。
こちらのモデルの優位点でいうと、Bluetooth接続にも対応しているという点です。
一番バランスが良いモデル、といえますが、パッドもシーン登録・マーカー機能もなかったり
ヘッドホンアウトが2系統だったり、少しアウトがZOOMより少ないです。
逆にこれらが問題ない、ということであればコチラが一番バランスは良いと感じます。
とくにDTMやエレクトーンなどでの弾いてみたなどにはかなり使いやすいミキサーです。
ミキサーまとめ
これらでお勧めしていくと
一般的に使いやすいのはZOOMのLiveTrak L-8
次点TASCAM Model12
バンド録音なら LiveTrak L-12
という感じでよいと思います。
もし、機能的によくわからない点が多い、という方はL-8を購入しておくのが一番安全かな、と思います。
総合まとめ
とりあえず迷ったら
ATEM MiniとL-8を購入しておくと
それだけで大体のことはカバーできます。
マイクについてはダイレクトでもコンデンサでもどちらでも大丈夫なように製品をセレクトしてあります。
全てのミキサーでファントムがあります(もちろん搭載数はそれぞれ違います)。
マイク・ケーブルに関しても時間があれば記事にしたいな、と考えていますが
マイクは好みが大きいので、先にデスクトップPC・自作PCを記事にして
時間があれば、ケーブル・マイク類も解説したいと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。