最近、YouTubeでインターネット回線は投資効率がすごくいい!みたいな動画がよく出回っているようで、光にしたら世界が変わる!みたいなのが胡散臭いけど実際どうなの的なことを聞かれまして。
もちろん光ファイバーにしたほうがいい人というのも勿論いますが、そうでない人というのも一定数います。
結局その分岐点ってなんなのか、目安というか分水領というか、そういったものを明示できればと思います。
結局どんな人に光ファイバーはあったほうがいいのか
とりあえず思いつくものを箇条書きにしていくと
- リモートワーカー
- 動画配信をよく利用する
- PCのオンラインゲームをよくする
- 家族で3人以上で一度に使うことがよくある
- 転送サービスなど、パケットの使用量が多い方
- クラウドなどでマルチメンバーで作業をする方
など、基本的にはパケットの使用が多い方、ネット回線を使う場所がある程度決まっている方には光ファイバーは最適です。
メリットは、一日に使用できるパケットで一番大量になるのが光ファイバーです。無制限と思っている方もいますが、基本的には光ファイバーの場合、一日あたり30GBが一つの目安になっています。これを超える場合、プロバイダによってはビジネス回線に切り替えてくれなどのお願いをされます。
ただ、一日に30Gも使うことは普通には考えられないので、普通に使う方は光ファイバーで制限がかかることはまずありません。
次に速度のメリットですが、高速Wi-Fiも出てきているので単純に速度を比較することは難しいです。ただ、一般的には光ファイバーのほうが高速・安定して通信が可能です。光ファイバーの2点目のメリットは安定性と言えるでしょう。
古いマンションタイプなどの場合、Wi-Fiのほうがよいケースもありますが、基本的に1ギガ以上のプランの場合マンションタイプのほうが良いです。
詳しくはこちらで解説しています → 2020年度 ネット回線比較マンション編
逆にどんな人は光ファイバーじゃないほうがいいか
これはもう単純で
- 外出先での利用が多い
- 一人で利用する
- 出張が多い
- 出先でも動画を見たりする
- 動画はよく見る
- スマホゲームがメインでPCゲームはしない
このように、ネットの利用が個人の場合やスマホゲームがメインの場合は光ファイバーよりもポケットWi-Fiやスマホのテザリングが良いです。
というのも、最近docomoがパケット使用を完全無制限にしたプランを発表しました。これによってポケットWi-Fiを利用するよりも、スマホ一台でテザリングを含めた使用にしたほうが、結果的に使用感もよく安い、という環境になっています。
これによって次のような組み合わせが非常に増えています。
最近の回線利用の仕方
ここ数ヶ月で複数契約する方が増えたこと、各キャリアものプランが大きく変わったことから、組み合わせ契約や、契約の見直しをする方もかなり増えました。
ここでよくある組み合わせや変更を紹介します。
①ポケットWi-Fi → 光ファイバー+MVNO
②ポケットWi-Fi+MVNO → docomo
③3大キャリアテザリング → 光ファイバー+MVNO
この3つが私の周りでは多かった組み合わせになります。これの内容を見ると、ある程度の方針が建てやすいと思います。
①ポケットWi-Fi → 光ファイバー+MVNO
これは主にリモートワークをすることになった方に一番多い組み合わせです。自宅にほぼいるために外でネットを利用することがなくなった、というケースです。
加えて、ポケットWi-Fiの需要がいきなり急増したために、速度が満足に出なくなってしまった、という方が光ファイバーを契約しています。
そしてこれによりスマホも低容量なプランで良いし、速度もスマホにはあまり求めないという環境になってきています。いまは完全通話し放題もMVNOで提供が3社ありますので、リモートメインになった方はMVNOにするケースがかなり増えました。
以下の記事が関連で、読んでおくと光とMVNO、それぞれの何が良いかわかると思います。
②ポケットWi-Fi+MVNO → docomoスマホ
これは新しいプランへの変更ですね。ポケットWi-Fiの一般的な月の使用目安は100GB〜300GB程度ですが、docomoは今のところこれ以上でも使えているそうで、かつ「5G一台で全てが収まる」ということが何よりのメリットになっているようです。
ポケットWi-Fiの月額が4000円〜5000円、MVNOの3GBプランの月額が2000円ほどで合わせて7000円程度です。
docomoの新プランのギガホが7650円で、かけ放題などのオプション料金は各社ほぼ変わらない(安くても100円)ので、速度や利便を考えて一台のdocomoにしたほうが良い、という方がdocomoへの乗り換えて、テザリング(スマホのネットをPCなど他の機器で使うこと)を行っています。
ただし、通常ギガホは100GBまでで現在キャンペーンでこれを無制限にしていますが、終了を明記していないので、いつ終わるかはわからないと思っておきましょう。
③3大キャリア → 光ファイバー+MVNO
これも①と同じでリモートをすることになった人に多いパターンですね。ただ、①は単身者が多いのに対して、こちらはファミリーユーザーが多いようです。
若い人のほとんどはMVNOにしていますが、いまだに3大キャリアにしている人は40代以上がほとんです。自宅に回線を持たない家庭もスマホの普及で多くなっていましたが、リモートを期に光ファイバーなどを導入する家庭はかなり増えました。
しかし、同時に家庭としての支出も増える形になりますから、家族でMVNOに変更し、全体的な支出バランスを取ろうという感じのようです。
実際、これでMVNOを紹介したところ、早く変更しておけばよかったという人しかいませんでした。
光ファイバーとそれ以外の分水領とは
単純に、家で使うのがメインなら光はあったほうがいいです。とくにファミリーユーザー・リモートワークをしている人ならあったほうがいいでしょう。
PCの使用頻度が高い人や、オンラインゲームをする人にもおすすめです。
逆にこういった使い方をしない単身者であれば、ポケットWi-Fiやスマホのテザリングなどで十分です。現状、月に10GB以下しか使わない人はMVNOのスマホだけで十分です。
これ以上利用する場合はポケットWi-Fiかdocomoのギガホがおすすめですが、100GB程度であればどちらでも構いません。安いのはポケットWi-FiとMVNOのセットですが、あまり値段も変わらないので、docomoのギガホで一台にしてしまうのが今は人気になってきています。
逆にポケットWi-Fiを契約するなら、光ファイバーを契約して、外でも使う場合はMVNOの容量を多めにしておくというプランも人気です。
まとめると
①リモート・自宅PCユーザーなどは光ファイバー
②単身で利用がそれなりに多い場合はdocomoのギガホかポケットWi-Fi
③どちらもある場合、光+MVNOの容量多めで組み合わせ
と考えてよいでしょう。
今はポケットWi-Fiの需要の幅が前よりも狭くなったというか、スマホで選択できる幅が増えた、と考えて良いと思います。それに合わせて、ポケットWi-Fiよりもスマホと光を組み合わせるというのが人気になってきました。
まとめ
今はスマホのプランがかなり幅広くなったこと、リモート需要の急増に合わせて光ファイバーの契約が増えてきているのは間違いないです。逆にポケットWi-Fiの強みであった層が、今はスマホに被ってしまっているので、docomoのギガホに集約か、光ファイバーとMVNOの組み合わせが人気になっています。
光ファイバーの各社比較については以下の記事がわかりやすいと思いますので、よければ参照ください。