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2020年度版 ゲーム動画配信におすすめPCの比較 必要機器の確認

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今回は、自粛で家にいることが多くなり、動画配信でもしてみようかという人のために動画配信用のPCの選び方と、お勧めについてポイントをまとめていこうと思います。特にゲーム実況を考えている人であれば、2PC配信の利便については知っておくと良いこともありますので、良ければ斜め読みしていってください。

10分~15分ほどで、配信・編集に必要なPCのスペックがある程度わかる内容で書いています。

 

配信用PCとは?

 

PS4などのゲーム機には一部配信機能が付いたものがありますが、ほとんどのゲーム機には配信機能がありません。これらをYouTubeなどで配信する場合、PCが必要になります。スマホやタブレットでゲーム配信は出来ないのかと言われると、できないと思っていいです。

 

限定的にできる配信サイト・ゲームはありますが、一般的ではないし、YouTubeは登録者1000人以下のチャンネルはモバイル配信ができません。YouTubeで1000人以上いるから、PS4をスマホで配信したい!という場合、PS4をキャプチャーボードからApple TV経由でiPhoneにミラーリングして、ReplayKitからスクリーンキャストすれば可能かもしれません。想像しただけで激重な予感しかしないのですが、試したことはないので興味がある方はぜひ試してコメントなどで教えていただきたい。

 

 

PCゲームの2PC配信のメリット

 

結論から言うとPCゲームの配信を行う場合、PCは2台ある方が良いです。 高画質なゲームをPC一台でプレイしながら配信すると、ゲームプレイにラグが出てきます。これを1台で出ないレベルにするのは、なかなか大変です。

ゲームに必要なCPU・メモリ・GPUと、配信に必要なCPU・メモリを、1台で実現するのは予算的にも高くなりますし、ハイエンドなPCになるほど挙動を制御することが難しくなるので、1台でゲーム・配信を行うよりも2台に負荷を分散させた方が安く、快適になります。そして悩むポイントをすごく減らせるので、2台PCでの配信がお勧めです。

PCゲームで高画質配信を行う人は、だいたい2PC配信です。それは画質以外にも様々な理由があります。例えばリフレッシュレートの高いモニタを持っていても、一台で配信すると配信の60Hzに合わせないといけませんが、2PC配信にするとプレイは144Hz、配信は60Hzなどと分けることが出来ることも大きな理由です。FPS系のゲームで144Hzと60Hzの違いはめちゃくちゃ大きいです。

 

ここではフルHD60fpsで、YouTubeでライブ配信ができるくらいのスペックを基準に説明していきます。

 

配信用のPCにおすすめのスペック・性能の基準は?

 

  ①CPU

まずCPUはIntelで選びましょう。配信・編集用のソフトが、AMDでは重くなってしまうケースがあります。一般的な配信ではまだIntel系で選んだ方が、快適に配信しやすいと思います。

特に第8世代以降のi7以上で8スレッド以上が推奨、という感じです。

時期的には2018年以降のPCで、グレードが高めのPCに搭載されています。 世代の見方は「i7-8700K」とあったらi7のあとの8700Kの頭文字が世代になります。この場合は第8世代ですね。

最近の配信は、ほとんどがフルHD画質になります。そして配信の画質でSD以下(DVD画質以下)しかないものは、視聴回数が伸びにくいです。 フルHDで配信をする際に、CPUが8スレッド以上とそれ以下で結構違いがあるので、ここでは8スレッド以上のものを推奨としています。4コア以上というのもありますが、8スレッド以上のもので4コア以下は聞いたことないので、ここではスレッド数を重要視しています。

録画した動画を編集するときも、スレッド数が多いと処理が速くて楽なことも理由にあります。配信PCではコア数も大事ですが、基本的にはスレッド数が多いほど処理能力が上がると思ってよいです。 高画質なゲームをフレーム落ちしないでそのまま配信、ということで言えば6コア12スレッドのCore i7 8700や8コア8スレッドのCore i7 9700K以上を使うと安心です。

最近のBTO事情でいえば、i7-10700が8コア16スレッドとスペックと値段的にもバランスが良いので、配信PCのCPUにはねらい目だと思います。

配信用のPCではCPUが一番大事なので、他はともかくCPUは必要条件を満たすようにしておくのが良いです。 注意する点が一つだけ、末尾にFが付くCPUはグラフィック機能がついていないので、選択しないようにしましょう。

 

実際には配信のためのx264・x265エンコードは、CPUのグラフィック機能は関係ありませんのでFでも問題ないのですが、フルHD配信PCにGPUは必須ではない、と後に書いているので、「GPUなしでFモデル構成したんだけど!」という文句が出ないための前振りです。おそらく自作マンでFモデルでグラボなし構成はしないと思うのですが念のための表記と思ってください。FだとQSVが使えないとかもありますけど、現行モデルではQSV使わないと思う。GPUなし構成でFはダメですけど、GPU積むならF構成でも配信PCでは問題ありません。

 

ちなみにAMDは64コア128スレッドというバケモノみたいなCPUがあります。4K以上の画質をただ配信する場合、Intelよりこちらのほうが良くなるのですが、4K画質を描写できるゲームがあまりなく、4K画質でゲームプレイができるマシンを持っていることが前提になります。

しかしこれを配信しても、リアルタイムで4Kを見れる環境を持っている人がまだそんなに多くありません。結局、一番見られるのはフルHD・SDあたりの画質で視聴されます。 そしてフルHDで配信の場合、Intelの12スレッドとAMDの128スレッドでも違いが出ません。これはマシンパワーにお互い余力があるためです。

ですがAMDの128スレッドはCPUだけで40万超えなので、PC全体で換算すると、とてつもないお値段になってしまいます。フルHD画質配信で同程度のCPUを比較した場合、Intelのほうが画質・配信の質・その他の環境も良いので、ここではIntelをおすすめしています。

将来的には配信・編集環境がAMD系のCPUにも適化される可能性は十分ありますし、そうなるだろうと予測はあります。AMDは性能がよく安いという非常に素晴らしいCPUですが、扱いに知識が必要になるケースが多いので、初心者には向きにくいこともあり、現状はIntelにしておくほうが無難だと思います。

 

②メモリ

 

メモリは特にメーカーなどの指定はありませんが、最低でも8G、できれば16Gは欲しいところです。もちろんメモリは大きい方がいいです。後での編集作業などもスムーズなため、推奨環境は16G以上とします。

これは配信で8Gの場合、重いなと感じることはあっても16Gだとまず感じないこと、そして32Gにしても体感的に16Gと使用感があまり変わらない、というのが挙げられます。16Gを32Gにするよりは、CPUにお金を回した方が快適です。

メモリは増設が簡単なので、まず使ってみて、後から増設でも良いと思います。自分で増設出来ないという人は、最初に16Gを確保しておくことをお勧めします。

 

③グラフィックボード(GPU・グラボ)

 

最後にGPU、グラフィックボードですが配信用PCには必要ありません。フルHDまでの場合、グラボを経由してストリーミングすると画質が下がってしまうこともあります。詳細を書くと長いので割愛しますが、ゲームプレイにはグラボは必須が多いけど、ゲームPCと配信PCを分けるなら、フルHD配信でもPCにグラボは必要ないし、CPUにお金をかけたほうがいい、ということだけ覚えておいてください。

ただし動画の編集作業(アーカイブ編集)が多くあるのであれば、グラボを積む選択肢もあります。これは編集ソフトに、GPUを利用して処理するという機能がついているか、になりますが。Premiere ProやDAVINCHIを使うなら、グラボ搭載は必須です。ゲームPCをすでに持っている、という人なら編集はゲームマシンで行えばいいので、配信専用PCならばグラボは必要ありません。

 

具体的には、フルHDまでの編集ならGTX1660 Superあたりがよいです。Premiereの最低動作環境はGPU2G以上ですが、最近はGTX 1660あたりがよく積まれていて、値段の差もほぼありません。フルHDの編集機なら、グラボが搭載された新品BTOならほぼ使えると思っていいです。ただ、RTX3070が10月末に発売予定なので、在庫と情報がそろうまで(11月中旬以降くらいだと予測)待てる方は、今買うべきではないと思います。おそらく価格帯的にはそんなに高くならず、性能的には3070がコスパが一番よくなりそうなので。

そして新しいモデルが出たら、前のモデルは安く出る可能性もあるので、今は様子見という感じです。

 

4K編集や、10・12bitカラーの動画編集は今のところプロ向けレベルだと思いますが、もしそのレベルでの動画編集環境を考えるならば現状ならRTX2060super以上で考えればいいかと思います。ただこのクラスはすぐに、どうしても必要という場合を除いて今は買い時ではないです。30シリーズを確認してからが良いと思います。

 

配信ではグラボを使わないほうが高画質というのは意外だと思うのですが、OBS(配信ソフト)の開発者ブログでも、「今のところCPUを利用したx264が最高の品質で配信するための最も良い選択肢である」と明記しています。 該当記事はこちら(英語です)

面白いことがいろいろ書いてあるので、配信をすでにしている方も読んでみると良いと思います。こちらにもある通り、フルHDまでであれば、配信専用機を用いる場合GPUは必要ありません。

一部の配信サイトなどで、高フレームレート対応したい!という場合はGPUが必要です。フルHD120fps以上で配信したいなら2060Super以上、4K60fpsで配信する場合は、2080super以上が推奨と言われています。

 

①CPUはIntel i7・i9の第8世代以上が推奨
②スレッド数は8以上が推奨・スレッド数が多い方が優位
③メモリは16G以上が推奨
④配信用PCにGPUはなくていいが、あると編集に便利

 

現在のPCに増設できる場合(中級者以上むけ)

 

2年以内に購入したミドルタワー以上のBTOデスクトップであれば、上記のスペックを満たすように増設できるものも多いです。第8世代のIntelが出たのが2017年後半なので、その時期に発売されているデスクトップならばメモリも16G以上に増設できるものがほとんどです。

BTOのPCならCPUの換装も可能ですが、マザーボードの対応には注意してください。 これらを自分でできるという人は、中古PCを購入してCPUだけ換装し配信機にしてしまう、というのもありですが、今は新品でも安いものがあるので、新品BTOをカスタマイズするほうが少し値段は上がりますが、満足度は高いと思います。面倒も少ない。

 

配信設備の確認

 

 

①デスクトップPC

 

配信用におすすめするのは、やはりBTOメーカーのデスクトップになります。というのも配信に必要な機能をアップデートしたい、となったときにパーツ交換・拡張ができるというのが良いです。ノートPCはパーツ交換・拡張がかなり限られます。

そして長時間の配信は、ノートPCだと発熱してエラーが出ることも考えられます。どうしてもノートでないといけない、というのは配信では考えにくいので、やはりデスクトップが優位で、拡張性を考えてBTOをお勧めします。おすすめは後述します。

 

②モニター

 

BTOパソコンの場合、基本的にモニターが別売りです。配信用のモニタはストリーミングの最大値60Hzになってしまうので、今のモニタはまず対応しています。240Hz低遅延モニタなどはゲームプレイ用にはいいですが、配信用には必要ありません。どちらかというと反応速度よりも、画質優先で良いです。

フルHD以上ならくらいで、4K対応は予算次第ですが必要はないと思います。

予算があるなら4Kモニタ一台よりも、フルHDでデュアルモニタ(モニタを2台)にすると、効率がものすごくあがります。その場合は、ディスプレイポートなどの端子数の確認を忘れずに。

4K動画を作成・編集するならモニターも4Kにしないと確認できませんので、その場合は4Kモニターが必要です。

 

③キャプチャーボード

 

次にキャプチャーボードを内臓か外付けか、という点では外付けを基本的におすすめします。色々なゲームデバイスで配信をする際に、外付けのほうが楽です。フルHD60fps・パススルーに対応した外付けが、取付・設定など含めて初心者向けです。もちろん内蔵タイプのほうが伝達は良いので、自分で拡張できる人は内臓タイプでもちろん良いです。お勧めの物は後述していきます。

 

④マイク・ヘッドホン・ヘッドセット

 

マイク・ヘッドセットなどのサウンド関係は好みで良いと思います。iPhoneのイヤホンマイクでやってる配信者もいますし、高性能なコンデンサマイクやゲームヘッドセットを使う人も勿論います。端子が使えるものかは確認しておきましょう。

 

⑤ウェブカメラ

 

プレイ風景を映し出したいなら、ウェブカメラが一台あれば良いです。大きく表示するのであれば、ビデオカメラが推奨で、一眼レフはやめておいた方が良いです。一眼レフは録画しながら止まる事はないのですが、HDMIでPCに映像を出力するだけなどの場合、30分ほどでスタンバイになってしまうモデルも多いので長時間配信に向きません。バッテリーなどの問題もありますので、ゲーム配信などの場合は割り切ってウェブカメラなどのほうが便利です。

例外的に、コンデジですがZV-1はYouTubeをするなら持ってると便利で、USB接続すればバッテリーも関係なくWEBカメラとして使えます。当ブログでも別記事で紹介していますが、これはあるとめっちゃ便利。グリップがミニ三脚になるし、バッテリーも一つ増えるのでグリップキットがおすすめです。

 

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⑥ビデオミキサー・スイッチャー・サウンドミキサー

ビデオミキサーやスイッチャーは、複数台カメラでライブ配信を行うのであれば必要ですが、カメラ1台+ゲーム画面なら必要ないです。サウンドミキサーも通常は必要ありません。OBSを利用する場合、音はマルチトラックで録音(PC側で簡易的なミキサーのような処理)ができます。ゲームの音とマイクの音を別のトラックで録音するので、後からゲーム音だけ下げるとかPCだけで音量バランス調整ができるのです。サウンドミキサーが必要なのは一度に複数の音を外部入力したいなどの場合で、ふつうはあまりありません。

 

 

最低限配信に必要なものリスト
①配信用PC(上記のスペックを満たしたもの)
②モニター(低遅延はいらない・画質は高い方が編集しやすい・できればデュアル)
③パススルー対応キャプチャーボード
④音声を入れるならマイクとヘッドホン
⑤プレイ風景を隅に出したいならカメラ(ウェブカメラで十分)

 

もちろんこだわり始めたらキリがありませんが、最低限これだけあればよくあるゲーム配信の環境が構築できます。少なくとも、PCとキャプチャーボードだけケチらずにある程度の投資をしておくのが良いです。というのも、配信を考えている方のほとんどがYouTubeだと思いますが、YouTube配信は画質の上限がないので、最低でも720P以上、なるべく1080PのフルHD画質で配信できる環境にしておかないと視聴されにくいです。

逆に言えば1080Pの画質で配信ができれば、この先しばらくは十分です。そのためのPCとキャプチャーボードをしっかりそろえれば、そのほかは後からアップデートでも大丈夫。ですから、まずはPCとキャプチャボードに絞って今回は話を進めます。 モニターは液晶テレビで代用できるし、ウェブカメラも2000円程度から、マイクも2000円くらいからあります。

 

いまおすすめの配信・編集用PC

 

では実際にスペックを満たしていて、なおかつお買い得なPCをおすすめしていきたいと思います。スレッド数に重きを置いて選んでいくと、BTOメーカーでもかなり限られてきます。  しかし、デスクトップだと最近ひときわ安いセールを行っているのが

パソコン工房です

 BTOパソコン・パソコン関連商品がお買い得!パソコン工房のセール

 

現在、30周年記念で様々なセールをやっていますが、特にレベルシリーズは他のメーカーに比べてかなりバランスが良いです。ほかのBTOメーカーの内容に比べて1~2万ほど安くなっています。まずは、配信・編集どちらも使えるモデルを紹介します。

icon iconLEVEL-M046-iX7-RJSX [Windows 10 Home]

デフォルトお値段で109,800円です。

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こちらのモデルがかなりお勧めしているモデルです。パソコン工房のメリットは、カスタムが安いということです。ほかのBTOメーカーよりも2~3割カスタムが安いので、これをベースにカスタムするのがお勧め。後述のグラボ非搭載のモデルと1万も変わらないので、こちらが一番内容的に安いです。

おすすめの構成は、メモリを16Gにアップ、HDDを4TB~6TBを一つ増設で、PremiereもフルHDならサクサク動く幸せなマシンが出来上がります。4Kは多少重くなりますが、可能です。10bitカラーはドライバをダウンロードすれば可能。ただしモニターやソフトも対応じゃないと10bit発色はできません。

 

icon iconLEVEL-M049-iX7-RWS-JUPITER [Windows 10 Home]

デフォルトお値段で145,980円です。
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こちらのモデルはグラボがRTX2060Super搭載のモデルなのですが、2070Superに0円アップグレード中です。現状このモデルをもっておけば、一般的な配信・編集に困ることはほぼありません。こちらはそのままでもよいですが、SSDをM.2に変更して、HDDは4T~6Tあたりを一つ増設しておくと幸せになれます。4K編集でも対応可能で、これより上を目指すなら2080tiとかになってきますが、値段を考えるとこのあたりが一番コストとの兼ね合いが良いです。

編集なしの配信のみなら下のグラボなしでフルHDは大丈夫です。4K「ライブ配信」はこちらでもやめておいた方がいいです。それを考えるなら30シリーズを待ちましょう。

というのも、4Kライブ配信だと内容にもよりますが、IntelのCPUエンコードではゲームのライブ配信スピードに追い付けないので、配信専用機でも2080Superか2080tiあたりでエンコードしないと間に合いません。理論上必要なスペックとしてそれくらいは必要だろう、という話で実験をしたわけではないので、動作保証をするものではないです。

これは近いうちに実験予定です。

 

※※以下はグラボのない、フルHD配信専用で想定した場合のモデル※※

icon iconSTYLE-R049-iX7K-UHS

デフォルトお値段で99,980円です。

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こちらのモデル、10700K(オーバークロック対応)なのですが、通常の10700よりも性能が良いくせにセールで安くなってるので、配信専用で考えるならこちらがおすすめです。カスタムするとしたら、2000円でNVMeのSSDに変更できるので、それはやっておいた方がいいです。メモリは8Gのままでもいいと思いますが、16Gにしておくと安心ではあります。i7-10700Kで10万切るのはなかなかお目にかかれないというか、ほかに正直見当たらないです。

一応、とあるBTOメーカーで10万ちょっとであるのですが、マザーボードが非対応(Z490でない)でフルパワーを出せないのにこれより値段が高いので紹介はしません。こちらのモデルはちゃんとZ490(オーバークロックも対応)のマザーボードが使用されています。

 

実際には、フルHDの動画をライブ配信用にCPUエンコードする場合、CPUスコア的にCore i7 8700K・Core i9 9700K以上の、UHD Graphics 630搭載のCPUであれば問題はないので、第10世代i5/10600以上なら、フルHDの配信が可能という判断です。

ですがi5-10600のCPUを搭載したPCはほぼなく、自作したとして必要スペックを満たすには8万は最低でもかかる計算でした。自作する必要もなく、1万円ほどの差であればこちらのCPUにした方が圧倒的にいいので、今回はこちらを推奨PCとしました。ただ、ゲームなどの動きが激しいシーンでないならば、もう少し下のモデルでも十分対応できます。

こちらのモデルを購入しておいて、30シリーズを後から搭載するというのも一つですが、ほとんど値段は変わらないので、1660Super搭載を買っておいて換装するというのもいいと思います。

実際には、フルHDなら5~6万のi5搭載機でも配信内容によっては可能ですが、3070の普及スピードと4Kモニタの低価格化の進みぐあいによっては、配信も4K環境へ移行するのが早まる可能性もあります。これを考えたときに、これくらいのCPUとボードはおそらく最低レベルになってくるので、今後を見据えてコチラのモデルを推奨機としています。

 

現環境に対応できればいい、という場合の最低モデルだと

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 STYLE-M046-iX4-UHS

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デフォルトお値段54,300円です。

フルHD配信の最低スペックだと現行モデルならこのあたりかと思います。メモリだけ16GBにアップしておくのがお勧め。ただ、こちらのモデルの場合、今後4Kなどに移行していくと使えなくなるまでの期間が短いです。おそらくですが、4K環境への移行は3年以内には進みそう、と個人的には予測しているので、専用機でも上のi7モデルにしておく方が良いと思います。

 

 

キャプチャーボードを選ぶ基準

 

キャプチャーボードとは何かを簡単に説明すると、ゲームなどの画面をそのままコピーして、出力する機械になります。1台でプレイと配信をする場合は必要ないですが、2台に分けたりPS4・5などのゲーム画面を配信しようと思ったら必要になります。

 

①必須条件 パススルー機能

 

絶対にあったほうがいい機能でいうと、パススルー機能です。キャプチャーボードは、PCやゲーム機の出力と接続して、キャプチャーボードからテレビやモニターへ出力します。パススルー機能がついていないと、ゲームの反応に遅延が出ます。FPSや格闘ゲームで遅延はそれだけで不利になってしまいますし、どんなゲームでもプレイにラグがあるのはストレスになります。ですからパススルー機能はほぼ必須条件と言っていいです。

 

②エンコードタイプ

 

次に、ソフトウェアエンコーダーとハードウェアエンコーダーという2種類に大きく分別できます。これは、キャプチャーボードに映像処理の機能があるか、PC側にその処理を任せるのか、という違いです。今回配信用PCのスペックが確保できた方は、PCで処理をするソフトウェアエンコードをお勧めします。

これは、PCで処理をした方が遅延(ラグ)が少ないこと、画質も良い状態で安定することが理由です。そのためのスペックを上記に解説しています。逆に、上記のスペックには足りないな、というときはハードウェアエンコーダーを使うと、PCの負荷が小さいので安定的に配信ができます。ただし、遅延は出ます。

 

③画質(解像度)

 

解像度とはSD・HD・フルHD・4Kなど、同じサイズの画面をどこまで細かく描写するのか、という設定です。例えばPS4やSwitchはフルHD(1920×1080P)という画質になりますが、配信・録画をする際にSD(720×480P)にすると、自分がプレイしている画面よりも配信を見ている人は画質が落ちています。その分PCが処理する負担は減るし、扱うデータも小さくなるので、PCや回線が少し弱くても配信が可能になります。

ただ、ほとんどの人はなるべくそのままの画質を配信したいと考えますし、その方が視聴数も増えやすいので、ここではフルHDが基本での配信を目指します。

 

④フレームレート

 

次にフレームレートですが、これは一秒間にどれくらいのフレーム数(写真の枚数・コマ数)か、という設定です。よくあるのは30fpsと60fpsになります。【30fps=30フレーム/秒】という意味で、fpsは一秒あたりのフレーム数の単位です。30よりも60のほうが滑らかに描写されますが、単純に倍の枚数のデータになるので、サイズは2倍になります。つまり処理も倍に重くなる。

配信サイトにもよりますが、配信の場合フルHD60fpsに対応できていれば十分で、これを超えた高機能は必要ないです。

高フレームレート(120・240fps)対応のキャプチャボードもありますが、240で4K対応などは値段がかなり高くなりますし、そもそも配信できるサイトが限られます。YouTubeでは60fpsが最大なので、これに対応できていればとりあえずは十分です。

 

⑤接続できるケーブル

 

現在のゲームはほとんどがHDMI接続になります。しかしレトロゲーム(SFCや64・PS1 ・PS2)などを配信する場合は黄白赤の映像入力の付いたタイプが必要になります。このケーブルはコンポジットケーブルと呼ばれ、これに対応したものは数が少ないです。

 

⑥HDR対応

 

これはハイダイナミックレンジ、という輝度に関する部分です。これは光の明るさが通常の100倍のレンジ(幅)で表現できるというものです。ただ、これに対応したゲーム・映像でないと意味がない機能なので、現時点ではそこまで重要視する部分ではないでしょう。逆にHDR対応のゲームの綺麗さを配信したい!という場合は必要です。ちなみにHDR対応のゲームは重いですが、その分リアリティは素晴らしいです。影の濃淡・水面に乱反射する光など、描写される世界はちょっと別次元です。ただ、ゲームPCもハイスペックなグラボが必要になるので(元の映像がHDRでないと意味がない)、配信するゲームにもよりますが、絶対に必要な機能ではないと思います。

 

おすすめキャプチャーボード三選+α

 

これはもうシンプルに、外付・内臓・外付けハードウェアエンコーダーの三種類+コンポジットケーブルで紹介したいと思います。

 

①外付キャプチャーボード(ソフトウェアエンコーダー)

 

AVerMedia Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS [ゲームキャプチャーボックス]

 

おそらく一番使われているキャプチャーボードだと思います。これをお勧めする理由は、性能はもちろんですが利用ユーザーが多いので、検索すれば必要な情報が手に入りやすいというのが一番の理由です。ここにたどり着く人のほとんどが、配信初心者だと思います。変に少し安いものを買うよりも、みんなが色々と実験して、情報が多い機器を使うほうが、やりたいことは速くできます。 パススルーなどはもちろん対応ですが、4K配信は不可です。後継のGC553であれば4K配信も可能ですが、30fpsまでしか対応しません。もし4K配信を考えているならば、次の内臓タイプがおすすめです。

 

②内臓キャプチャーボード

 

AVerMedia Live Gamer 4K GC573 [PCIe接続 ゲームキャプチャーボード]

 

こちらは先ほどの内臓タイプ、といった感じです。4K60fpsまで対応、HDRパススルーも対応と、PCゲーム・高画質ゲーム配信を行うならばこれを選べば間違いないというのがこちら。配信のスペック検証などに使われるレベルの機器なので、データも多いです。 4K120fpsや4K240fpsなどで、パススルー機能が付いたものは現在の商品ではおそらくありません。そしてあったとしても、転送データ量がすごいことになってしまうので配信ではまず使いづらいです。現状、高画質を求めるならばこれが一番良い選択肢になるでしょう。(2020年10月現在)

 

ちなみに8K対応のキャプチャーボードは映画作成などの現場で使われていて、商品として存在はしています。 Blackmagic Design BDLKHCPRO8K12G DeckLink 8K Pro こちらは無料動画編集ソフトDAVINCHIを提供するBlackmagic Design社の製品になります。見てわかると思いますがHDMI接続ではありません。SDIというケーブルで接続するのですが、お察しの通り民間で使うようなケースはまずないです。 こちらの会社のキャプチャーボードも非常に優秀ですが、パススルー機能がないのでゲーム配信には不向きです。

 

③外付キャプチャーボード(ハードウェアエンコーダー)

 

AVerMedia Live Gamer Portable 2 PLUS

 

PCのスペックに不安があるならこちらが一番おすすめになります。具体的には4コア以下のCPUを利用している場合など、PCのパワーが上記のスペックに満たさない場合は、こちらにしておくほうが無難です。 他の製品はPC側で画像処理を行いますが、こちらはキャプチャーボード側で処理を行います。このためPC側の処理負担をかなり小さくできるので、よほどスペックが足りない場合を除いて、配信はできます。 ただ、配信するデータの総量自体は変わらないので、メモリが最低8Gはないと難しいと思います。逆にこちらのボードで配信画質を落としても配信が難しいならば、PCを買い換えるしか選択肢はありません。

 

④コンポジット対応

 

サンワダイレクト USBビデオキャプチャー 400-MEDI008

 

こちらはレトロゲーム(黄白赤の3本でテレビと接続するタイプ)などを配信する際に利用します。こちらはキャプチャーボードではなく、ただのUSB変換ケーブルなのでPC側で動画処理をするタイプになります。プレイ画面もPCのモニタになるので、少し他のものとは性質が変わります。 ただ、配信をする上での必要スペックはそこまで変わりません。というのも、配信画質は結局720P~1080Pあたりで配信するケースが多いからです。内部的な処理は高画質ゲームよりはもちろん少ないですが、PCにかかる負荷が極端に減るというわけでもありません。

コンポジットをそのまま接続できる、ハードウェアエンコードタイプの商品がほとんどありませんので、PC側の負荷を外部機器で軽くするということができません。そういった外部ハードウェアエンコードタイプでコンポジット接続できるものは、プリンストンから発売していましたが絶版になったようです。 もしコンポジット接続しかできないものをエンコーダーに接続したい場合、コンポジットをHDMIに変換すると可能です。

ただし、この変換だけではキャプチャーはできませんので、何かしらのキャプチャーデバイスを一緒に用意しましょう。 そして変換の種類には気を付けましょう。HDMI→RCA(コンポジット)のタイプと、RCA(コンポジット)→HDMIのタイプがあり、この場合に必要なのは後者になります。RCA(コンポジット)入力・HDMI出力のタイプです。

コンポジットーHDMI変換用コンバーター

 

ちなみにHDMI→RCAは、PCなど走査線数が多い信号をアナログテレビなどの走査線数が低いものに変換する機器になります。

こういった機器を総称してダウンスキャンコンバーターといいます。 ダウンスキャンコンバーターはかなり画質も落ちるし、表示にズレが出たり、ラグがすごかったりと正直使いものにならないものが多いです。これはもともと出来ないことを無理して行っているのである程度仕方ないです。

ダウンスキャンは技術的には可能だが、推奨できる方法ではありません。

逆にこちらのRCA→HDMIはアップスキャンコンバーターと呼ばれるタイプになります。こちらも環境によっては解像度が落ちたり、若干ズレがでたりしますが、アップスキャンは問題なく利用できる場合が多いです。ただ、もともと全く違うタイプの物を接続しているので、何かしら問題が起こる可能性はあると思っておきましょう。

 

まとめ

今回は紹介すべき内容がとても多いので、かなり長文になってしまいました。なるべく簡単・必須の説明に絞ったつもりですが、わかりづらい部分やご指摘などありましたらコメントを残していただければ対応しますので、気軽にコメントを残していただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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